福井 篤 / 柏原由佳 / キム・チョンハク / 佐藤翠 / 菅 木志雄 / 杉戸 洋 / リチャード・タトル / パウロ・モンテイロ

グループ展「小山登美夫ギャラリーコレクション展 4」

Anjuna 2001 acrylic on paper on board 65.0×65.0cm ©︎Atsushi Fukui

小山登美夫ギャラリーコレクション展 4

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
渋谷ヒカリエ8階
2019年2月21日[木] – 2019年3月11日[月]
OPEN:11:00 – 20:00
展覧会期中無休
入場無料

この度、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、小山登美夫ギャラリーのコレクション展を開催いたします。

小山登美夫ギャラリーでは、これまで、国境やジャンルにとらわれず、巨匠から若手まで幅広く作品を紹介してきました。本展では、それらのコレクションの中から選りすぐりの作品を展示いたします。 多面的にアートに触れていただける機会となりますので、ぜひご高覧ください。

出展作家:ジェイムズ・キャッスル、福井篤柏原由佳キム・チョンハクパウロ・モンテイロ佐藤翠 ゲルマン・シュテークマイヤー菅木志雄杉戸洋リチャード・タトル

作家プロフィール

福井 篤

福井篤は1966年愛知県生まれ。1989年に東京藝術大学美術学部油画科卒業。2012年より山梨県に拠点を移し、制作活動を行っています。
主な個展に、「air」(2016年、游庵、東京)、「バックパッキング評議会」(2015年、六本木ヒルズA/D ギャラリー、東京)の他、小山登美夫ギャラリーでは2001年奈良美智キュレーションによるグループ展「morning glory」に出展した後、7度の個展を行っています。その他の主なグループ展に、「高橋コレクション展 マインドフルネス!」(2013年、鹿児島県霧島アートの森[札幌芸術の森美術館、北海道 へ巡回])、「ORANGE SKY」(2011年、Richard Heller Gallery、ニューヨーク、アメリカ)、「Punkt Art 2011 David Sylvian-in cooperation with Atsushi Fukui uncommon deities」(2011年、Sorlandets Kunstmuseum、クリスチャンサン、ノルウェー)、「convolvulus 福井篤・川島秀明展」(2009年、マイケル・クー・ギャラリー、台北、台湾)、「The Masked Portrait」(2008年、Marianne Boesky Gallery、ニューヨーク、アメリカ)、「六本木クロッシング」(2004年、森美術館、東京)などがあります。作品はオルブリヒト・コレクション(ドイツ)、ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)、高橋コレクション、国際交流基金に収蔵されています。

1966年 愛知県生まれ
1989年 東京藝術大学美術学部油画科卒業

柏原由佳

柏原由佳は1980年広島県生まれ。2006年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、渡独。2012年にはVOCA展に出展、佳作賞と大原美術館賞を受賞しています。同年、ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツにて研修。ライプツィヒ視覚芸術アカデミーを2013年に卒業し、2015年同アカデミーマイスターシューラーを取得しました(Annette Schröter教授に師事)。現在、ドイツ、ベルリンを拠点に制作活動を行なっています。

主な個展に、「借景」(バウハウス・デッサウ財団研究員Torsten Blumeによるキュレーション、バウハウス・デッサウ、ドイツ、2008年)、「最初の島 再後の山」(大原美術館、岡山、2016年)などがあり、小山登美夫ギャラリーでは2011年、2012年、2013年、2016年、2019年と5度の個展が開催されました。

柏原由佳は、透明性と濃密さが共存した、生命力溢れる独特な作品世界をつくりあげています。
彼女の絵画制作は、西洋の伝統的な古典絵画技法に基づき、半油性下地を独自の配合で混ぜ合わせてキャンバスに塗りこむ作業からはじまります。そこでできあがったオリジナルのキャンバスの上に、油絵の具を日本画のように薄く溶き、同時にテンペラ絵具も用いながら描いて独特な深い色彩を表現するのです。

柏原の作品には、現実の景色と内なる想像の空間がゆるやかに編み込まれて存在します。その背景には、日本を離れ渡独して制作を続ける彼女の、内と外の「距離」への興味が介在しているといえるでしょう。ドイツと日本の物理的な距離、それぞれの文化間での精神的な距離、また日本人としての自分と、ドイツにいる自分との距離。それは彼女が作品で繰り返し取り上げる洞窟、穴、山、湖といったモチーフを、内省的な思索をシンボリックにあらわすものへと昇華し、大地にひそむ根源的な自然のエネルギーをも喚起させています。

出版物
http://tomiokoyamagallery.com/publications/artist-meets-kurashiki-vol-14-book/

http://yukakashihara.com

キム・チョンハク

1937年新義州市生まれ。1987年より韓国の束草(ソクチョ)市及びソウルに在住、制作活動をしていましたが、近年は釜山を拠点としています。
ソウル大学校にてペインティングを専攻し、1962年同大卒業後、1968年~1970年には東京藝術大学で、1977年にはニューヨークのプラット・インスティテュートにて版画技術を学びました。主な個展として、村松画廊(東京、1970年、1974年)、ギャラリーヒュンダイ(ソウル、韓国、1998年、2004年、2012年、2013年)、Johyun Gallery(釜山、韓国、1999年、2015年、2016年)、Galerie Gana(パリ、フランス、2006年)、Gana Art Center(ソウル、韓国、2006年)などがあり、2011年には韓国国立現代美術館 果川館で大回顧展を行いました。主なグループ展としては、パリ青年ビエンナーレ(パリ、フランス、1964年)、「韓国現代絵画展」(東京国立近代美術館、東京、1968年)、サンパウロビエンナーレ(サンパウロ、ブラジル、1973年、1975年)、「83Invited Exhibition of Contemporary Art Museum」(韓国国立現代美術館、ソウル、1983年)など、近年では「In Between」(錦湖美術館、ソウル、韓国、2014年)、「The Muse, Her-story」(煥基美術館、ソウル、韓国、2016年)があります。
作品は、韓国国立中央博物館、韓国国立現代美術館、サムスン美術館リウム、韓国、ソウル市立美術館、釜山美術館等、多くの美術館がコレクションしており、現在、釜山にキム・チョンハク美術館設立(建築家の隈研吾氏設計)が計画されています。

佐藤翠

1984年愛知県生まれ。2008年名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業。在学中ディジョン国立美術大学(フランス)へ交換留学し、2010年東京造形大学大学院造形学部修士課程を修了。平成29年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスにて研修を行いました。

色とりどりの服が掛かったクローゼット、高いヒールの靴が並ぶシューズラック、鮮やかな花々。佐藤翠の絵画は女の子の憧れが詰まった宝石箱のようであり、大胆で素早いタッチがモチーフの輪郭を溶かし、具象性と抽象性が共存しつつ鮮やかな色彩と卓抜な構成が強い魅力を放ちます。また絵画の魅力、喜びに溢れ、「ほのかな、かすかな官能性の香りがいわば隠し味のように重なって、比類ない豊麗な世界」(高階秀爾『ニッポン・アートの躍動』(講談社)を生み出しています。

主な個展に「Diaphanous petals」(ポーラ美術館アトリウム ギャラリー、神奈川、2019年)、「Bouquets」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2019年)、「Orange glow」(Green Art Flowers Gallery、パリ、フランス、2018年)、「Reflections」(Roppongi Hills A/D Gallery、東京、2017年)など。主なグループ展に「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ」(愛知、2016年)、「絵画を抱きしめてEmbracing for Painting -阿部未奈子・佐藤翠・流麻二果展-」(資生堂ギャラリー、東京、2015年)などがあります。

作品は、芥川賞受賞作家・中村文則の小説『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎、2013年)、女性作家集団「アミの会(仮)」の短編小説集『アンソロジー 嘘と約束』(光文社、2019年)の装画や、『花椿』(資生堂)にて原田マハの短編小説と挿画でコラボレーション、コスメブランド「RMK」とのコラボレーションによるメイクアップキットが販売されるなど、その活躍の場を広げています。「VOCA展2013 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(2013年、上野の森美術館、東京)では大原美術館賞を受賞、作品は同美術館に収蔵されました。

https://www.midorisato.com

菅 木志雄

1944年岩手県盛岡市生まれ。1968年多摩美術大学絵画科を卒業。現在静岡県伊東市で制作活動を行なっています。

菅木志雄は、60年代末〜70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、同時代を生きる戦後日本美術を代表するアーティストとして、独自の地平を切り開いてきました。 インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学を基に、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品制作をしています。「もの派」への再評価が確固たるものになった今日もなお菅はその思考を深化させ、尽きる事のない制作への情熱が、作品の現在性を生んでいると言えるでしょう。

菅は、1968年の初個展から現在に至る50年以上のキャリアの中で幾多もの展覧会に出展してきました。近年の大規模な展覧会として、2016年イタリア、ミラノのファンデーションPirelli HangarBicoccaでの展覧会をはじめ、イギリス、スコットランド国立近代美術館でのカーラ・ブラックとの二人展、アメリカ、ニューヨークのDia Art Foundationでの個展と、欧米の美術館において連続して展覧会を開催。2017年第57回ヴェネツィアビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」では水上でのインスタレーションとして代表作「状況律」を再制作して大きな注目を浴び、同年長谷川祐子氏キュレーションによるフランスのポンピドゥ・センター・メッスで開催された「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」展にも出展しました。
国内では、2014年 – 2015年ヴァンジ彫刻庭園美術館にて「菅木志雄展」、2015年には東京都現代美術館にて「菅木志雄 置かれた潜在性」と、2つの個展が同時期に開催され大きな話題となりました。作品は国際的にも高い評価を受けており、ポンピドゥ・センター、テート・モダン、ダラス美術館、ディア美術財団、ニューヨーク近代美術館、ハーシュホーン美術館彫刻庭園、M+や、東京国立近代美術館、東京都現代美術館をはじめ、国内外幾多もの美術館に収蔵されています。

その他の情報は、下記URLよりご覧下さい。
https://www.kishiosuga.com/

杉戸 洋

杉戸 洋は1970年愛知県生まれ。1992年愛知県立芸術大学美術学部日本画科卒業。現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画准教授。 1990年代の活動初期から国内外での活躍が目覚ましく、主な個展として、「FOCUS」(フォートワース現代美術館、アメリカ、2006年)、「天上の下地 prime and foundation」(宮城県美術館、仙台、2015年)、「frame and refrain」(ベルナール・ビュフェ美術館、静岡、2015年)、「こっぱとあまつぶ」 (豊田市美術館、愛知、2016年)、「杉戸洋 とんぼ と のりしろ」(東京都美術館、東京、2017年)の他、ロサンゼルスのMarc Foxx Galleryでも8度の個展を開催しています。
主なグループ展としては、「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開(キュレーション:松井みどり)」(原美術館、東京、2009年、以後ケルン日本文化会館、ドイツ、2010年 / トロント日本文化センター、カナダ、2010年 / Galeri’a Arnold Belkin: Museo Universitario del Chopo、メキシコシティ、メキシコ、2010年 へ巡回)「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪、2010年)「ロジカル・エモーション― 日本現代美術展」(ハウス・コントルクティヴ美術館、チューリッヒ、2014年、以後クラコフ現代美術館、ポーランド、2015年/ ザクセンアンハルト州立美術館、ドイツ、2015年 へ巡回]、「開館15周年記念展『生命の樹』」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2017年)、「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」(松濤美術館、東京、2017年)など多数の展覧会に参加しています。
平成29年度(第68回)芸術選奨、文部科学大臣賞受賞。

リチャード・タトル

リチャード・タトルは1941年アメリカ、ニュージャージー州生まれ。ニューヨークとニューメキシコを拠点に活動しています。ハートフォードのトリニティ・カレッジで哲学と文学を学び、1963年に卒業。1965年24歳の時にニューヨークのベティ・パーソンズギャラリーで初個展を行い、1975年34歳の時、ホイットニー美術館で個展を開催。その展示は反響を呼び、様々な物議を醸しました。国際展では、ヴェネツィア・ビエンナーレ(1976年、1997年,2001年)、ドクメンタ(1972年、1977年、1987年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(1987年)、またホイットニー・ビエンナーレにも3回(1977年、1987年、2000年)参加しています。

このようにリチャードタトルは、ポスト・ミニマリズムの代表的なアーティストというだけでなく、そのカテゴリーや時代、ジャンルを超えて、常にアートシーンを刺激し、活躍してきたアーティストといえるでしょう。日本では、世界屈指のアートコレクター ヴォーゲル夫妻のドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー』(佐々木芽生監督)に、作品とともに登場したことでも広く知られています。

最近の主な展覧会として、2005年から2007年までサンフランシスコ近代美術館、ホイットニー美術館他アメリカ国内を巡回した大回顧展「The Art of Richard Tuttle」、また、2014年ロンドンのテート・モダンとホワイトチャペルギャラリーで同時開催した個展「I Don’t Know, Or The Weave of Textile Language」において、布を使用した巨大な彫刻作品をテート・モダンのTurbine Hallに展示し大きな反響を呼びました。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館ほかアメリカの主要な美術館、ステデリック美術館(オランダ)、テート・モダン(イギリス)、ポンピドゥー・センター(フランス)、ルードヴィヒ美術館(ドイツ)など、世界の数多くの美術館に所蔵されています。日本では国立国際美術館(大阪)がコレクションしています。

1941 Born in Rahway, NJ
1963 B.A. Trinity College,Hartford, CT
Lives and works in New York and New Mexico, USA

パウロ・モンテイロ

1961年ブラジル、サンパウロ生まれ。サンパウロ美術大学のヴィジュアルアート科を卒業。現在もサンパウロにて制作活動をしています。1977年にアーティストとしての活動を初め、当初はロバート・クラム等から影響を受けたコミックを描き、雑誌の表紙などに掲載されていました。1981年からフィリップ・ガストンの後期作品に影響を受けて絵画を制作し始め、1983年には、ブラジル絵画の復興を目指したアーティストグループ「Casa7」の創設メンバーに。1985年サンパウロビエンナーレに参加し、彼らの新表現主義は、ブラジルのアートシーンの中心となっていきます。1986年、パイプや木などを使った立体彫刻の制作を開始。1994年に鉛の彫刻で第12回サンパウロビエンナーレに出展し、1999年には「Bolsa Vitae de Artes Visuais」賞を受賞しています。
2000年には、ペインティング制作を再開。2008年には、サンパウロ州立美術館でモンテイロの大回顧展が開催され、2014年ニューヨーク近代美術館(MoMA)にモンテイロ作品を20点所蔵されました。

国内外多くの展覧会に出展し、作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、サンパウロ近代美術館、サンパウロ州立美術館、サンパウロ大学現代美術館など、多数の美術館にコレクションされています。