1959年東京都生まれ。2021年他界。
桑原は1990年代の後半から一貫して、いま住んでいる環境に対する人間の欲望による変化に着目して制作をしていました。進化、効率、大量生産、加工、洗浄、商品価値を求めるのに伴う破壊、汚染などによる変化を、子供の頃からの思い出とともに、動物や風景を通して作品に表しました。公害によって汚くなった海に現れたアザラシは、そこを新しい生活の場として生き抜き人々に可愛さをまきちらします。可愛いと思う心も人間の欲。その絶望的でもあり、楽園のようでもある世界が桑原の大きな魅力になってます。
小山登美夫ギャラリーでの個展は、1997年「棄てられた子供」、1999年「眺め」、2001年「暮らしと膿」、2005年「土地開発」、2007年「夏の終わりに」、2008年「窓」、2010年「とても甘い菓子」、2012年「夢の中だけで」、2015年「あかるい日」、2017年「fantasy land」、2019年「夏の日」、そして2020年最後の個展となる「heavenly peach」と12度開催しました。アメリカ、サンタモニカのRichard Heller Galleryでも、2001年、2008年と2度の個展を開催しています。
主なグループ展に、「TOKYO POP」(平塚市美術館、神奈川、1996年)、「The Japanese Experience – Inevitable」(Ursula Blickle Stiftung財団、クライヒタール、ドイツ、2002年、以降ザルツブルグ近代美術館、オーストリア、2004年へ巡回)、「POPjack: Warhol to Murakami」(デンバー現代美術館、アメリカ、2002年)、「Japan Pop」(ヘルシンキ市立美術館、フィンランド、2005年)、「ポートレート・セッション」(広島市現代美術館、広島/ナディッフ、東京、2007年)、「Pathos and Small Narratives」(Gana Art Center、ソウル、韓国、2011年)などがあります。
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個展
2022 | 「桑原正彦(1959-2021)」小山登美夫ギャラリー 、東京 |
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2020 | 「heavenly peach」小山登美夫ギャラリー 、東京 |
2019 | 「夏の日」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京 |
2017 | 「fantasy land」小山登美夫ギャラリー 、東京 |
2015 | 「あかるい日」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京 |
2012 | 「ドローイング展 はなとゆめ」GALLERY ZERO、大阪 「夢の中だけで」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2011 | 「成型肉」GALLERY ZERO、大阪 |
2010 | 「とても甘い菓子」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2008 | Richard Heller Gallery、サンタモニカ、アメリカ 「窓」小山登美夫ギャラリー 京都 |
2007 | 「夏の終わりに」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2005 | 「土地開発」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2004 | Galerie 20.21、エッセン、ドイツ |
2003 | 「アニマルズ」TKGY at lammfromm、東京 |
2001 | Richard Heller Gallery、サンタモニカ、アメリカ ガレリアミーシャ、高松、香川 「暮らしと膿」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2000 | 「ビューティフル・ドリーム」キャンバス・インターナショナル・アート、アムステルダム 「青空」GALLERY ZERO、大阪 「海岸」事画廊、岡山 |
1999 | 「眺め」小山登美夫ギャラリー、東京 |
1998 | 「虹色」GALLERY ZERO、大阪 |
1997 | 「棄てられた子供」小山登美夫ギャラリー、東京 「翳のない浜辺」GALLERY ZERO、大阪 |
1996 | 「埋めて忘れなさい」GALLERY ZERO、大阪 |
1995 | 「石油化学の夢」AKI-EXギャラリー、東京 |
1990 | 田村画廊、東京 |
1984 | 田村画廊、東京 |
グループ展
2024 | 「Small Things Here and There」PTT Space、台北、台湾 「犬のいる風景」小山登美夫ギャラリー 前橋、群馬 「ナト・シルビラッゼ・桑原正彦」小山登美夫ギャラリー天王洲、東京 |
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2023 | 「花好きで」伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー、東京 |
2021 | 「花と鳥」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2020 | 「顔」小山登美夫ギャラリー、東京 「梅津庸一キュレーション展 フル・フロンタル 裸のサーキュレイター」日本橋三越本店本館6階 コンテンポラリーギャラリー、東京 |
2019 | 「『新しい具象』とは何だったのか?90年代のニュー・フィギュラティヴ・ペインティングをめぐって」パープルームギャラリー、神奈川 |
2018 | 「現代アートの宝箱 OPAM 利岡コレクション」大分県立美術館、大分 |
2015 | 「柏原由佳・川島秀明・工藤麻紀子・桑久保徹・桑原正彦・福井篤 作品展」 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京 |
2014 | 「小山登美夫ギャラリーグループ展」TOLOT/heuristic SHINONOME、東京 |
2013 | 「超京都 2013 平成の京町家」平成の京町家 モデル住宅展示場 KYOMO、京都 |
2012 | 「桑原正彦 奈良美智 杉戸 洋 作品展」小山登美夫ギャラリー シンガポール、シンガポール |
2011 | 「常設特別展 Art in an Office ―印象派・近代日本画から現代絵画まで」豊田市美術館、愛知
「Happy Mind -my view」MISAKO&ROSEN、東京 「Pathos and Small Narratives」Gana Art Center、ソウル、韓国 |
2008 | 「トンちゃん・アート展 ハコビでBOO!」北海道立函館美術館 |
2007 | 「MIXED SIGNALS」Ronald Feldman Fine Arts、ニューヨーク、アメリカ 「ポートレート・セッション」ナディフ、東京/広島市現代美術館 、広島 「Oコレクションによる空想美術館」トーキョーワンダーサイト本郷、東京 「Summer Show」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2006 | 「マジカル・アート・ライフ」トーキョーワンダーサイト渋谷、東京
「10周年記念」小山登美夫ギャラリー、東京 |
2005 | 「Japan Pop」ヘルシンキ市立美術館、フィンランド |
2004 | 「The Japanese Experience - Inevitable?」ザルツブルグ近代美術館、オーストリア
「リボンの騎士の秘密の森?」M.Y.Art Prospects、ニューヨーク、アメリカ |
2003 | 「Japan Rising」Palm Beach Institute of Contemporary Art、レイクワース、アメリカ |
2002 | 「エモーショナル・サイト」小山登美夫ギャラリー、東京 「The Japanese Experience - Inevitable」Ursula Blickle Stiftung財団、クライヒタール、ドイツ 「POPjack: Warhol to Murakami」デンバー近代美術館、アメリカ |
2001 | 「Playground」Galeria Pedro Cera、リスボン、ポルトガル |
2000 | 「Drawn From Life」Marianne Boesky Gallery、ニューヨーク
、アメリカ 「Yume no Ato」Haus am Waldsee、ベルリン/州立美術館、バーデンバーデン、ドイツ 「Landscape My Ass」Vedanta Gallery、シカゴ 、アメリカ |
1999 | 「サンプリング」Ronald Feldman Fine Art、ニューヨーク
、アメリカ 「SOAP」GALLERY ZERO、大阪 Jack Hanley Gallery、サンフランシスコ、アメリカ |
1996 | 「ラブソング」GALLERY ZERO、大阪
「TOKYO POP」平塚市美術館、神奈川 |
1993 | 真木田村画廊、東京 |
1991 | 東京都美術館、東京 ギャラリーサージ、東京 |
1983 | ギャラリーパレルゴン、東京 |
パブリックコレクション
オルブリヒト・コレクション
トヨタアートコ レクション
フラワーマンコレクション
出版物
『The Japanese Experience: Inevitable』2003 Margrit Brehm
著者:村上 隆・カイカイキキ・タカノ綾・桑原正彦・奈良美智・杉戸 洋・三宅信太郎・長谷川 純
『暮らしと膿 Life and Pus』2001 小山登美夫ギャラリー テキスト: 椹木野衣、さとう三千魚
犬のいる風景
桑原正彦(1959-2021)
「花と鳥」安藤正子、井上有一、榎本耕一、大竹利絵子、大宮エリー、川島秀明、工藤麻紀子、桑原正彦、染谷悠子、棰石憲蔵、西村有、福田平八郎、スナ・フジタ、三宅信太郎、ムラタ有子
「顔」ダン・アッシャー、有馬かおる、川島秀明、小出ナオキ、 桑原正彦、名知聡子、中園孔二、大野智史、 里見勝蔵、ディエゴ・シン、シュシ・スライマン
「heavenly peach」
「夏の日」
「fantasy land」
ドローイング展 – 福井篤、桑原正彦、桑久保徹、シュシ・スライマン、染谷悠子、リチャードタトル
グループ展「柏原由佳、川島秀明、工藤麻紀子、桑久保徹、桑原正彦、福井篤展」
「あかるい日」
「夢の中だけで」
「とても甘い菓子」
「窓」
「夏の終わりに」
「土地開発」
「暮らしと膿」
「眺め」
「棄てられた子供」
このインタビューは、オープニング(2月5日)当日、ギャラリーで行われたアーティスト・トークの模様を編集したものです。
——— 桑原さんが小山登美夫ギャラリーで展示されるのは、1997年の最初の個展から数えて7回目となります。今回の個展『とても甘い菓子』で発表された作品は、初期の作品に比べて、充足した幸福感があるように思います。移り変わっていく作風に対して、心境の変化などはありましたか?
桑原 心境の変化はそれほどないと思います。ただ、描いているときに意図していたわけではないですけれど、幸せについてとか、そんなことが頭にありました。それが作品に出たのかなというくらいしか、自分では何とも言えないです。
——— 展覧会のタイトルは『とても甘い菓子』ですね。「甘い」という形容詞が印象的です。甘さは、スウィートネス、あるいは幸福感と言い換えることができるかもしれません。
桑原 甘ったるいものが好きで、それを描いてみたいなという気持ちはありました。自分の地に一番近いかな、という気はしています。過剰に甘い。幸福感と同時に、すごくあやうい感じ。そんな空気というか、景色を描きたいなとは考えていました。
——— その景色というのは、普段の生活で見出されたものなのでしょうか。
桑原 そうですね。散歩に行ったりして、身近な暮らしで感じた景色ですね。
——— 以前の作品に比べて、全体にとても柔らかい雰囲気がありますね。90年代の作品は、世の中との関わりを想起させるものが多かったように思います。体の一部がハムになってしまったブタや、工業廃水のような澱みのある水たまり、歪んだ表情をしたヌードの女の子などをモチーフとして描かれていました。
以前にお話を伺ったときには、例えば、エステの折り込みチラシに写っている名も無きモデルなど、消費されていくイメージを参考にされているとのことでした。最近でも、その製作姿勢は変わらないのでしょうか。
桑原 基本的にそういうものにはずっと興味はあります。しかしながら、少し極端な形は避けたいとも思っていました。こういったテーマは、自分の中で言葉になりすぎてしまうんです。それはちょっとどうかな、と思えてきたので、極端ではなく、もっと自然に絵を描こうと思いました。
——— 前回の小山登美夫ギャラリー 京都のこけら落しとして開催された個展『窓』(2008年)あたりから、ペインティングがより柔軟になったのではないかと思います。
桑原 もっと自然体でやりたいですね。言葉で説明できるものを絵に置き換えるというのは、自分でも疑わしい感じがあって、そういう形にはしたくなかった。でもそうすると、作品が曖昧にもなるし、もしかするとちぐはぐな印象になってしまうかもしれない。それでも、自分がどうしても、今描きたいものを描きたいのです。破綻する可能性があっても、そうしてみたい。描きたいという欲求を突き詰めていったほうが、将来的にいい作品ができるのではないかと思います。
ただ、どうしても自分が描きたいものを追求していくと、画面の整合性が無くなる場合もあって、そこが難しいですね。あまり関連がなさそうなモチーフが集まっているように見えたとしても、自分にとって描く必要があるのならば、描いてみようと思っています。かっちりと説明できるものって、面白くないんですよね。自分の中でも曖昧で、説明し辛いものだとしても、どうしても必要とあれば、描いてみる。それが絵じゃないかな、と思うんです。
——— ギャラリー1に展示されている二つの大型ペインティング *1(「ハニーホワイト」*2「空のハニー」*3 )は、何を求めて描かれたのでしょうか。
原 多幸感ですかね。
——— 天国的なイメージでしょうか。
桑原 うーん。毎日の生活に、疲れてしまったのかもしれません(笑)
——— 描かれている女の子は、実在の人物にも見えるし、お人形さんのようにも見えますね。
桑原 まったくその通りですね。
——— 女の子のモデルとなった方はいますか。
桑原 特別なモデルはいませんが、街中にいて、とても気になる人がいたら参考にはしています。その人をじっと見て、観察するわけではありませんが。
——— 「菓子箱」*4というペインティングには、女の子が描かれている作品とも、また違った面白さがありますね。構図が特徴的だと思います。一見するとにぎやかで楽しい作品ですが、内向的な絵なのだそうですね。少し意外に思いました。
桑原 幸せそうに見えるかもしれませんが、僕自身は暗い気持ちで描いたものなんです。閉じられた空間を描いているのですが・・・ここは、自分にとって、落ち着ける場所なんです。言うなれば、世の中に背を向けている感じでしょうか(笑)
——— ギャラリー2 *5 に展示されている「プリンセスルーム」というシリーズ *6 *7 *8 も印象的です。女の子のお人形があって、その女の子が遊ぶような動物の人形などが描かれています。まるで、おままごとのようですが、そこはかとない寂寥感を感じました。
桑原 まさに、あやうい幸せといったところでしょうか。
——— あやうい幸せというと、ちょっと人工的なニュアンスを感じてしまいます。
桑原 でも、実際に「プリンセスルーム」のような生活をしている女の子もいるのではないでしょうか。ある意味では、満ち足りているのかもしれませんが。きれいなものに囲まれてはいても、どこかさみしさが残る・・・
——— 今回は久しぶりに立体作品を制作されています。90年代には、今よりも抽象的な立体作品を制作されていましたが、以前と比べて何か変化した点はありましたか。
桑原 立体作品は菓子箱をイメージして制作してします。小さな部屋をイメージして、自分の好きなものだけを詰め込んだような。自分に正直に作りました。
——— ペインティングと立体作品は同時に制作されていますか。
桑原 同時制作だと少し厄介なので、立体は立体で別に作ります。
——— 普段の制作スタイルを教えていただけますか。例えば、朝から夜まで制作されているとか・・・
桑原 なるべく朝早く起きて、掃除したりします。でも、明るい日中だけですね。僕が作業できるのは。夜が苦手なんですよ。気持ちが沈んできて、それが絵に影響してしまう。だから、制作は日が昇っている夕方までですね。夜にぼんやり絵のことを考えたりはしますが、作業はしませんね。最近はなかなか出かけられないことも多いのですが、他の作家の展覧会も、興味があれば見に行きます。
——— 基本的には、穏やかな日常生活を送っていらっしゃるのですね。その穏やかさが、率直に作品に反映されているような気がします。
桑原 極端な生活はしたくないですね。それが、僕にとっては一番大切です。
——— 桑原さんは、主に女性を描かれていますが、男性を描くことは避けられているのですか。
桑原 それはね・・・僕は、ご婦人が好きですから(笑)男性は、絵になりません。少なくとも、僕がイメージする絵の中では、なかなか難しいかもしれません。
——— 桑原さんの作品の中で、バンビなど頻繁に登場する動物やクリーチャーがいますが、それははっきりとしたイメージがあるのでしょうか。
桑原 僕が生まれて、育ってきた世の中に、プラスチック製品や工業的なプロダクションはたくさんありますよね。自分の見てきた景色を語る上で、大切な登場人物として描いています。個人的に、おもちゃなどが好きだということもあります。その空気が自分の絵には、すごく必要です。
——— 貝もよく描かれていますね。貝には、桑原さんを象徴するような意味があるのでしょうか。
桑原 そこまでは考えたことはないですね。昔は東京近郊にもたくさん海がありました。今は埋め立ててしまって、無くなってしまったけれど。僕の子供時代でも、決してきれいだったわけではないですが、暖かい季節になると、親がよく千葉や神奈川などの海へ潮干狩りに連れて行ってくれました。遠くには工場郡が見えたりしました。都市化に伴って、海が埋め立てられたりすると、すごく複雑な気持ちになります。そんな思い出の風景のひとつとして、貝などが、絵の中に入ってきてしまうのかなと思います。
——— 子供時代の思い出などが、桑原さんの作品を形成しているのですね。都市化によって失われ、変容する風景に対して、桑原さんは一貫して違和感を表明されてきました。
桑原 それは、変えようがないというのが、本当のところではないでしょうか。そのあたりのことが、描きたいのです。
——— (観客の方からの質問)
過去から日中に制作するというスタイルを保たれてきたのでしょうか。
桑原 個人的な事情で時間のない時というのは、夜に描かざるを得ません。でも、基本的に夜は好きではないですね。僕の、生き物としての性質かもしれません。
——— 夜に描いているのかな、と個人的に感じた作品があったので質問させていただきました。
桑原 なるほど。夜に描いたら、まるっきり暗くなってしまいますね。
——— それは例えば、夜書いたラブレターを翌朝見直すと、恥ずかしいと思うようなこととは違うのですか。
桑原 それもありますね。がっかりしますよね、朝になると(笑)
——— (観客の方からの質問)
「菓子箱」の立体作品には、宗教的なテーマがありますか。女性の塑像はマリアのようにも見えます *9 。
桑原 僕は、特別な信仰を持ち合わせていませんが、マリア像のような姿は好きですね。何か自分の中で共感するものがあるのかもしれません。
——— (観客の方からの質問)
「ハニーホワイト」の女の子は、目を見開いて、何かを見ています。一方で、貝などの他の生き物は、目を閉じています。それらはまるで、眠っているようにも見えます。何らかの意図があって、そのように描かれているのでしょうか。
桑原 単純に、自分が安らぎたいからだと思います。静かな景色が描きたかった。そのくらいの意味しか、ないかもしれません。
——— (観客の方からの質問)
以前は、埋められたものを掘り起こすようなイメージの作品だったと記憶しています。今ではそれが後退し、天上性とでもいうような雰囲気が前出している気がします。そのバランスの変化は実感されていますか。
桑原 それは、僕自身も日々変わっていることが大きいですね。とりあえず、そうとしか申し上げられませんが・・・意図的なものではないです。そのバランスは自然に変わってきたのですよ。つまり、自然体ということです。
Interview by Tomio Koyama Gallery
Photo / Kei Okano:installation view
Ikuo Watanabe :works