岡崎裕子

「羽のある器」

©︎Yuko Okazaki

岡崎裕子は1976年東京生まれ。株式会社イッセイミヤケにて広報として勤務した後、陶芸家森田榮一氏に弟子入り。5年の修業を経て2007年横須賀市に自宅兼陶房を構え独立し、現在海と山に囲まれた美しい景色の中で制作活動をしています。

小山登美夫ギャラリーでの2度目の個展となる今回は、修業時代に目にした美しい羽黒トンボからインスピレーションを得て制作された岡崎の代表的作品群、トンボの器に原点回帰した新作を発表致します。「羽に縦横無尽に広がる模様は、飛躍を思わせる広がりをもちつつ、網ように張り巡らされた罠のようにも見えます。網を描いている時間は、私の中で無心で無限に広がる時でもあります。」(作家による紹介)。のびやかに広がる羽を模した器には、作家なりの解釈で初めて挑戦した楽碗も発表されます。秋の季節にぴったりのモチーフの意欲作を、この機会にぜひご高覧下さい。