菅木志雄 第57回(2015年度)毎日芸術賞受賞

菅木志雄

第57回(2015年度)毎日芸術賞受賞

この度、菅木志雄が毎日新聞社主催第57回(2015年度)毎日芸術賞(美術 l 部門)を受賞し、2016年1月29日東京都文京区のホテル椿山荘東京で贈呈式が行われました。
2014年~2015年開催の「菅木志雄展」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)と、「菅木志雄 置かれた潜在性」(東京都現代美術館)の二つの展覧会が評価されての受賞となりました。

受賞に際しての毎日新聞インタビュー内で、「新作や『アクティヴェイション』と呼ぶパフォーマンスも披露し、一貫した創作姿勢と現代までつながる問題意識を鮮やかに示した」と評されています。

今年は中国・烏鎮のThe Wuzhen International Contemporary Art Invitational Exhibitionでのグループ展、ミラノのファンデーションHangar Bicoccaでの個展、リオ・デ・ジャネイロ近代美術館で「共時の出現:日本の美術1955-1975(仮)」展が予定されており、その活躍は枚挙に暇がありません。
国内外でもの派への注目が改めてクローズアップされている昨今にあって、菅はなお、ものや空間の本質を追究し、志向し、表現し続けています。

菅木志雄インタビュー(毎日新聞、2016年1月6日掲載)
菅木志雄インタビュー(毎日新聞、2016年1月6日掲載)

<作家プロフィール>

菅木志雄は1944年、岩手県盛岡市生まれ。1968年多摩美術大学絵画科を卒業。在学中の1967年には第11回シェル美術賞を受賞。1968年の初個展から現在に至る45年以上のキャリアの中で、数多くの展覧会に出展してきました。最近の大規模な個展として、2014年11月~2015年2月、ヴァンジ彫刻庭園美術館にて「菅木志雄展」、2015年1月~3月には東京都現代美術館にて「菅木志雄 置かれた潜在性」と、国内で2つの個展が同時期に開催され、大きな話題となりました。
国際的にも活躍の場を広げており、1978年には第38回ヴェネチア・ビエンナーレ(日本側コミッショナー:中原佑介)に出展。他「前衛芸術の日本」(ポンピドゥーセンター、1986年)、「戦後日本の前衛美術」(横浜美術館からニューヨークのグッゲンハイム美術館へ巡回、1994年)、「太陽へのレクイエム:もの派の美術」(ブラム&ポー、ロサンゼルス、2012年)等数々の展覧会に参加しています。
2015年には、小山登美夫ギャラリーにて5度目の個展を開催。ロンドンのギャラリー、Blain|Southernにて作品展示が行われ、2016年には中国・烏鎮のThe Wuzhen International Contemporary Art Invitational Exhibitionでのグループ展、ミラノのファンデーションHangar Bicoccaでの個展、リオ・デ・ジャネイロ近代美術館で「共時の出現:日本の美術1955-1975(仮)」展が開催、その活躍は枚挙に暇がありません。作品は、東京都現代美術館をはじめ多くの国内の美術館の他、イギリスのテート・モダン、ダラス美術館、M+、グッゲンハイム・アブダビ、グレーンストーン財団、ピノーコレクションなどにも収蔵されています。

http://www.hikarie8.com/artgallery/2015/01/kishiosuga.shtml
(2015年3月、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery個展の際のインタビュー映像)