この度小山登美夫ギャラリーでは、蜷川実花展「花、瞬く光」を開催いたします。
本展は6月25日[土]~東京都庭園美術館にて開催の「蜷川実花 瞬く光の庭」との同時開催となり、コロナ禍の国内各地で2021年から撮影された、日本の四季の花々の写真・映像を出展します。
【本展の出展作に関して
– 柔らかな光に満ち、儚くも力強い美しさを描く“光彩色”(こうさいしょく)
未来とゆらめく情感が響き合う中で結ばれるイメージ】
現代日本を代表する写真家として、映画、デザイン、ファッションなど様々な分野でクリエイティブな活動を続ける蜷川実花。鮮烈な色彩と躍動感をまとった独自の世界観で、表現者として常に時代をリードしてきました。
本展の出展作は、華やかさだけではない新境地を見せており、光に満ち溢れ、柔らかな色調の“光彩色”(こうさいしょく)で彩られています。
これまでの蜷川の写真は追憶や夢、幻想など様々なフィクションと多層的なイメージを結んできました。本展で展示される作品は「現在と未来」という、これまでとは異なるアプローチの対比から撮影されています。花々がまとう光は、その先に広がる景色とゆらめく情感が響き合う中で写しとられたものです。
ネオン管を配した作品では、光まとう花々の写真に言語表現を重ねることで、蜷川が描くイメージをより強く打ち出しています。写真が写し取った自然光とネオン管の人工的な光が混ざり会うことは、自然との調和の中で歩む人々の姿にも重なるでしょう。
また本展における映像作品は立方体の空間内で体験して頂きます。床面と背面はLEDディスプレイ、壁面と天井部はプロジェクターによって映像が映し出されます。鑑賞者は茶室のような空間に座り、他者と映像体験をともにします。またそうした光景を少し離れたところから鑑賞することもできます。上映する作品は「胡蝶のめぐる季節」、「An eternity in a moment」、「Flashing before our eyes」となる予定です。
形が定まらない虚構というのは未来の1つの側面です。一方でそれは同時に、どのようにそこに至るのかという意思で、多様にひらかれる可能性でもあります。既存の価値観が揺らぐ地殻変動の時代の中で、何を大切に歩むのかが問われる現在。蜷川が描く瞬く光は、これからの時代を照らすための重要なアプローチにつながるでしょう。
映像|
プロデューサー:宮田裕章
「胡蝶のめぐる季節」
「An eternity in a moment」
編集:名児耶洋
音楽:内澤崇仁(androp)
「Flashing before our eyes」
制作:NAGISO
環境ディレクション
上田晋也(NAGISO)
[同時開催]
「蜷川実花 瞬く光の庭」 東京都庭園美術館、東京
2022年6月25日[土] – 9月4日[日]
https://www.mikaninagawa-flickeringlight.com/
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プレスに関するお問い合わせ先:
Tel: 03-6459-4030 (小山登美夫ギャラリー オフィス)
Email: press@tomiokoyamagallery.com
(プレス担当:岡戸麻希子)
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