杉戸 洋 / 中園孔二

グループ展『東京藝術大学130周年記念事業 全国美術・教育リサーチプロジェクト- 文化芸術基盤の拡大を目指して-「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」』 東京藝術大学大学美術館、東京

杉戸洋、中園孔二 / グループ展『東京藝術大学130周年記念事業 全国美術・教育リサーチプロジェクト- 文化芸術基盤の拡大を目指して-「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」』
東京藝術大学大学美術館、東京
2017年11月17日[金]- 12月3日[日]

http://research-project.geidai.ac.jp/

作家プロフィール

杉戸 洋

1970年愛知県生まれ。1992年愛知県立芸術大学美術学部日本画科卒業。現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画准教授。

1990年代の活動初期から国内外での活躍が目覚ましく、主な個展として、「FOCUS」(フォートワース現代美術館、アメリカ、2006年)、「天上の下地 prime and foundation」(宮城県美術館、仙台、2015年)、「frame and refrain」(ベルナール・ビュフェ美術館、静岡、2015年)、「こっぱとあまつぶ」 (豊田市美術館、愛知、2016年)、「杉戸洋 とんぼ と のりしろ」(東京都美術館、東京、2017年)の他、ロサンゼルスのMarc Foxx Galleryでも8度の個展を開催しています。

主なグループ展としては、「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開(キュレーション:松井みどり)」(原美術館、東京、2009年、以後ケルン日本文化会館、ドイツ、2010年 / トロント日本文化センター、カナダ、2010年 / Galeri’a Arnold Belkin: Museo Universitario del Chopo、メキシコシティ、メキシコ、2010年 へ巡回)「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪、2010年)「ロジカル・エモーション― 日本現代美術展」(ハウス・コントルクティヴ美術館、チューリッヒ、2014年、以後クラコフ現代美術館、ポーランド、2015年/ ザクセンアンハルト州立美術館、ドイツ、2015年 へ巡回]、「開館15周年記念展『生命の樹』」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2017年)、「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」(松濤美術館、東京、2017年)など多数の展覧会に参加しています。
平成29年度(第68回)芸術選奨、文部科学大臣賞受賞。

近年杉戸は、いわゆる「絵画」の枠にとどまらず、建築と作品が相互に作用し合う場を作り出し、新たな展示空間を生み出しています。
それはいわゆる「インスタレーション」とも違い、一つの作品にはそれぞれ独自の「空間」が構成され、作品と作品、作品と私たちのいる展示空間の間には、杉戸洋という作家の思考と入念なリサーチ、プロセス、時間、そして色彩と余白が幾十にも重なり合わされて、作品空間全体からまるで豊かな音楽のリズムや旋律が聴こえるかのようです。

中園孔二

1989年神奈川生まれ。
2012年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。同年「アートアワードトーキョー丸の内2012」に選出され、小山登美夫賞、オーディエンス賞を受賞。
2013年、2014年小山登美夫ギャラリーで個展を開催し、2014年東京オペラシティアートギャラリーでの「絵画の在りか」展では初の美術館展覧会に出展。
2015年7月香川の海で消息不明となり他界、享年25歳。

没後の個展として、2018年横須賀美術館にて、初の美術館での個展「中園孔二展 外縁ー見てみたかった景色」が開催されました。

主なグループ展に「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(埼玉県立近代美術館、2016年)、「Japanorama: New Vision of JAPAN from 1970」 (ポンピドゥー・センター・メス、フランス、2017年)、「7th Moscow International Biennale of Contemporary Art: Clouds⇄Forests」 (New Tretyakov Gallery、モスクワ、ロシア、2017年)、「DESIRE: A REVISION FROM THE 20TH CENTURY TO THE DIGITAL AGE」(Irish Museum of Modern Art、ダブリン、アイルランド、2019年)、「MOTコレクション第1期、第2期 ただいま/はじめまして」(東京都現代美術館、東京、2019年)があります。

作品は神奈川県立近代美術館、高松市美術館、東京都現代美術館に所蔵されています。

中園の作品は、この若さで多くの作品を生み出していたこと、そして作品によって実に様々な表情を見せることに驚かされます。キャンバス上で幅広の絵筆が踊るような豊かな筆触を見せるペインタリーな作品から、取り憑かれたような、クレヨンの色と線の洪水が観るものに迫ってくる作品。支持体もまた麻布や板、キャンバスなど複数の素材が使われています。抽象的な色面で画面全体を覆うことで背景の奥行きを制限し、独得な人型などの複数のモチーフを重層的に配置する事によって、限定された範囲の中に遠近感のある絵画空間を生み出しています。揺らめくモチーフが一瞬のうちに像を結び、イメージとして定着したと思ったらまた再び揺らめき始めそうな、冒険的ともいえる不思議な豊かな景色が立ち現れます。

1989年 神奈川生まれ
2012年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
2015年 他界