蜷川実花

PLANT A TREE

PLANT A TREE, 2011 © mika ninagawa

本展では、2011年に発行された蜷川実花の写真集「PLANT A TREE」からの作品を展示いたします。
この写真集は、蜷川の写真集「noir」のデザイナーでもあり、同世代の写真家40人の作品を収録した写真集『40+1 PHOTOGRAPHERS PIN-UP』で一躍脚光を浴びた町口覚さんがデザイン、編集を手掛けたものです。(700部限定。エディションナンバー付き)通常、写真集の編集には深く関わる蜷川が、初めてすべてを託して制作された本でもあります。
この一連の写真は、2010年のある日3時間だけ目黒川に咲く桜を撮影したもので、暗い川面に舞い散る桜が、浮かび、漂い、流れて行く様が写し取られています。それはまるで涙を通して眺めているかのようで、儚さや葛藤を思わせ、見るものの心を締めつけます。

作家プロフィール

蜷川実花

蜷川は東京生まれの写真家、映画監督。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科在学中に受賞した、第7回ひとつぼ展グランプリ、第13回キヤノン写真新世紀優秀賞以降、第9回コニカ写真奨励賞、第26回木村伊兵衛写真賞、大原美術館賞(VOCA展 2006)など数々の写真の賞を受賞しています。現在までに 90冊近くの写真集を出版し、2008年に東京オペラシティアートギャラリーから全国 4つの美術館を巡回した大規模な回顧展「蜷川実花展ー地上の花、天上の色ー」では、のべ18万人の観客を動員しました。また、『さくらん』(2007年公開)では長編映画初監督を務め、第57回ベルリン国際映画祭と第31回香港国際映画祭の正式出品特別招待作品となるなど、国内外で評価を得ました。続いて2012年には映画監督として2作目となる『ヘルタースケルター』を発表、2012年度新藤兼人賞を受賞。2014年には、芸術文化における幅広い見識から2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任しました。また2016年3月19日〜5月8日に台北当代芸術館で開催された個展「蜷川実花展」は、同館の入場者数記録を大幅に更新する約13万人の入場者数となり、大好評を博しました。

  • installation view from "PLANT A TREE" at Tomio Koyama Gallery, 2012 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
  • installation view from "PLANT A TREE" at Tomio Koyama Gallery, 2012 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
  • installation view from "PLANT A TREE" at Tomio Koyama Gallery, 2012 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery