桑原正彦

「夏の日」

海岸 1999 acrylic on paper 55.3 × 75.0 cm ©Masahiko Kuwahara

桑原正彦 個展 「夏の日」

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery 渋谷ヒカリエ8階
2019年1月10日[木]- 1月28日[月]
OPEN:11:00-20:00
入場無料

オープニングレセプション:2019年1月10日[木]18:00-20:00(作家も在廊予定です)

この度、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、桑原正彦の個展「夏の日」を開催いたします。
桑原は80年代から作品の発表をはじめ、以後一貫して近代化で変容する風景や人間への違和感を表現してきました。高度経済成長期に育った作家の絵画は、その歪みや暗部が内包されているかのようでした。しかし、90年代後半からは社会的言説性が薄れ、よりプライベートな、内面へとまなざしを向けるようになり、一層軽妙でユーモラスな画面に変化していきます。
本展は、1997年から2001年の間に描かれた作品を中心に展示いたします。
淡いトーンの色彩とぼやけた輪郭の中に漂う、寂寥感と表裏一体の不思議な多幸感が満ちた桑原の世界を是非ご高覧ください。

【本展について】
これらは、僕が小山登美夫ギャラリーで発表を始めた頃のものです。その大部分は子供の頃見ていた風景がもとになっています。
少し、大袈裟ですが、これらの絵はそのあと、今日まで描いてきた景色の古い地層に位置するものと言えばよいでしょうか。
過去の作品と再会することは現在の自分を確かめる良い機会にもなりそうです。  
ー桑原正彦