加藤美佳

『とらしっぽリバー』

加藤美佳の初となる作品集『とらしっぽリバー』
2024年6月、小山登美夫ギャラリー六本木で18年ぶりに開催された個展で発表された作品群は、生活や心情の変遷とともに大きく変化を遂げています。自作の立体を撮影した写真作品、とらのしっぽのように蛇行する巨大な木のモザイクテーブルの上に置かれた小作品──石、木、ガラスなどを支持体に、自然や家族、日常のささやかな瞬間を描き出す表現は、詩のように静かで温かく、観る人の共感を呼びました。
本書には、その個展の展示風景の記録に加え、過去作品、論考、作家インタビューを収録。加藤の歩んできた作家人生と、その集大成ともいえる現在の表現が凝縮された一冊となっています。

【加藤美佳『とらしっぽリバー』】
260×260mm
ソフトカバー、ミシン中綴
120p(72p + 小ページ 48p)
日英バイリンガル
執筆:加藤美佳
論考:水田有子(東京都現代美術館 学芸員)  
翻訳:ベンジャー桂
デザイン:高見澤美寧
編集:宮村周子、小山登美夫ギャラリー
刊行:小山登美夫ギャラリー

「第67回全国カタログ展」
カタログ部門〈金賞〉、〈全国中小企業団体中央会会長賞〉受賞