クー・ボンチャン 写真展「白磁」 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery 4月27日[水] – 5月16日[月]

White Vessels (JM 04-2) 2006 Platinum and Palladium Print on Archival Paper, 2015 64.0 x 77.0 cm Courtesy of amanasalto © Koo Bohnchang

クー・ボンチャン 写真展「白磁」
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
渋谷ヒカリエ8階
2016年4月27日(水)~ 5月16日(月)
OPEN:11:00~20:00
展覧会期中無休
入場無料

オープニングレセプション:4月27日(水)18:00~20:00 *作家も在廊の予定です

http://www.hikarie8.com/artgallery/2016/04/koobohnchang.shtml

 

 

世界的に高い評価を得ている韓国を代表する写真家クー・ボンチャン(具本昌)による展覧会「白磁:White Vessels」を開催いたします。「White Vessels」は、作家が日本民藝館の協力を得て、柳宗悦の収集した白磁コレクションを2006年に撮り下ろしたシリーズです。数百年にわたってつくられてきた長い歴史を持つ白磁は、かつては王朝貴族に愛用され、近代では広く庶民にも親しまれてきた朝鮮文化を代表する陶磁です。その飾り気のない素朴な陶磁は、「用の美」を唱えた柳宗悦をはじめ欧米や日本の民藝運動家たちを魅了し、熱心に収集されてきました。そのため、白磁の面影を偲ぶことができるのは、今となっては主に海外における美術館の収蔵品となっていました。その経緯を知ったクー・ボンチャンは、海外に散逸してしまった母国の遺産を追い求め、美術館やコレクターのもとに赴いては、白磁の持つきめ細やかな肌合いや表情の一つひとつを丹念に自身のカメラに収め、写真作品として残してきました。
本展覧会では「White Vessels」より、アマナサルトが作家とともに厳選し、2015年に新たに制作したプラチナプリント作品13点を展示いたします。作品からは、白磁が湛える歳月を経た独特の質感と、素朴でありながらも繊細な美しさを感じ取ることができます。

 

クー・ボンチャン(具本昌)は1953年、韓国ソウル生まれ。1975年、延世大学経営学部経営学科卒業(ソウル)。1979年から1985年までドイツのハンブルクに留学、ハンブルク美術大学写真デザインを専攻し、博士号を取得しました。2000年イー・ミョンドン写真賞受賞(韓国)。これまで30回を超える個展を開催しています。主なものにカメラ・オブスキュラ(パリ)、国際画廊(ソウル)、何必館 京都現代美術館、フィラデルフィア美術館などがあります。2015年に森美術館にて開催された「シンプルなかたち」展にも出展。小山登美夫ギャラリーでは、代官山のギャラリーで2007年に個展「Soap」を開催。クーの作品はボストン美術館、サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、何必館 京都現代美術館、国立現代美術館(韓国)、サムスン美術館リウム、その他の美術館や個人コレクションに収蔵されています。