オノ・ヨーコ

「見えない花」

見えない花 AN VISIBLE FLOWER 1952/ 2011 Solegraph on Japanese Paper 13.0 × 20.9 cm © Yoko Ono

オノ・ヨーコは、言葉や行為によって想像力を刺激し、日常に潜む惰性的習慣や束縛から鑑賞者を解き放つ作品を発表し続けています。8/ ART GALLERY/ TOMIO KOYAMA GALLERYでは、オノが19歳の頃に制作した「見えない花」のエディション作品を展示いたします。個展「YOKO ONO: FROM MY WINDOW」(東京都現代美術館、2015-16年)にてオリジナルが初公開された「見えない花」は、詩のような英文とイメージによって構成されるドローイング集です。作品からは作家のみずみずしい感性と、彼女の芸術の知られざる原点を見てとることができます。本展では、ショーン・オノ・レノンの全面的な監修のもと、最新の技術をもってオリジナルに忠実に再現されたデジタルアートプリント作品を展示。作家の写真とメッセージが新たに加えられた、351部限定のボックスセット作品です。「スメリー・ジョン」を読んでびっくりした。母が父に出会う前に、これを書いていたなんて信じられなかった。時が意識の中でワープした。「スメリー・ジョン」は父のことではないか?(中略)母の失われていた作品が、これでよみがえる。最高だ。この作品の再現は僕が全ページを監修した。もちろん、これは当然のことだ。この作業中、母の最大のファンであった父の存在を身近に感じた。こういう作業を父と一緒にやりたかった、と心から思う。父はどんなに喜んだだろうか。(ショーン・オノ・レノン「オノ・ヨーコ/見えない花(スペシャル・ボックス・エディション)」プレスリリース、キメラライブラリー、2013年)

オノ・ヨーコは1933年東京生まれ。1953年に家族とニューヨークに転居、以後世界中で展覧会やパフォーマンスを行い、オリジナルな作品を発表し続けています。これまで数多くの展覧会を行っており、2000-04年には世界各国を巡回する大規模な回顧展「YES オノ・ヨーコ」展を開催。近年では「Yoko Ono: One Woman Show, 1960-1971」(ニューヨーク近代美術館、2015年)、「YOKO ONO: FROM MY WINDOW」(東京都現代美術館、2015-16年)が好評を博しました。2009年ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞生涯業績部門受賞、2011年第8回ヒロシマ賞受賞。

小山登美夫ギャラリーの北参道のスペースでは5年ぶり2回目の新作展となるオノ・ヨーコ「硝子の角」(5月14日〜6月25日)を同時開催致します。

作家プロフィール

オノ・ヨーコ

オノ・ヨーコは1933年東京生まれ。幼少期より自由学園にて、生活と芸術を分ける事のない音楽の早教育に接し、終戦後学習院女子部に入学。1952年には女子学生として初めて同大学の哲学科に入り、マルクス主義と実存主義に強い影響を受けました。1953年家族とニューヨークに転居し、サラ・ローレンス大学に入学。音楽と詩を学び、ニューヨークの前衛芸術の中心的な存在として活動。1962年に東京に戻り、青山の草月会館で作品を発表。その後世界中で展覧会やパフォーマンスを行い、オリジナルな作品を発表し続けました。
1990年代に入ると自身に関わる様々な暴力と、世界に起きた戦争などの暴力の記憶が交差するようなテーマを掘り下げ、現在ではインターネットを通して数多くの人と交信し、世界中にメッセージを発信し続けています。

これまで世界中の美術館で数多くの展覧会を行っていますが、近年の大規模な個展としては、2015年ニューヨーク近代美術館での「Yoko Ono:One WomanShow, 1960-1971」、2015-16年東京都現代美術館「YOKO ONO: FROM MY WINDOW」があり、共に大きな反響を呼びました。その他の主な展覧会として、2000-02年にNYのジャパン・ソサエティーが企画した回顧展「YES オノ・ヨーコ」展は北米6都市を巡回し、アメリカ美術批評家国際協会のNYでの最優秀美術館展賞を受賞。その後2003-04年アジア巡回、東京都現代美術館、水戸芸術館現代美術ギャラリー、広島市現代美術館など日本の5都市を巡回しました。

2011年には広島市現代美術館において、第8回ヒロシマ受賞記念オノ・ヨーコ展「希望の路 YOKO ONO 2011」、小山登美夫ギャラリーにて初めての個展『灯』を開催。2012年にはロンドンでの初の個展「Yoko Ono: TO THE LIGHT」がサーペンタイン・ギャラリーにて、2013年には回顧展「Half-A-Wind-Show」がドイツのシルン美術館を皮切りに、スペインのグッゲンハイムビルビオ美術館、ルイジアナ近代美術館を巡回。最初の1ヶ月で3万人を動員し話題となりました。2009年ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞生涯業績部門受賞。2016年5-6月に、小山登美夫ギャラリーでは2011年に次ぐ個展となる「硝子の角」(北参道)、「見えない花」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery)を同時開催致しました。