JR

JR展

Action in Phnom Penh, 2011  © JR, courtesy idem, Paris

アーティストのJR(ジェイ・アール)は、17歳頃から、屋外の建物などに巨大な写真を貼る表現を行ないはじめました。世界各地で弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影し、それを現地の人たちと壁に貼る活動を展開しています。2012年には、彼が世界的に行なう「インサイドアウト・プロジェクト」の一環として、ポートレート撮影用のカメラと大型プリンターを装備した専用トラックで東北の被災地を巡回し、人々を撮影して街中に展示する活動を日本でも行ないました。JRの活動は、世界中のストリートを誰もが見られるギャラリーに変えることで、地域の問題が世界に提示され、新たなコミュニケーションが生まれることなのです。
本展覧会では、リトグラフ版画等を展示いたします。
JRは1983年フランス、パリ生まれ。現在はパリとニューヨークを拠点としています。 2011年にはTED(Technology Entertainment Design)よりTEDプライズを受賞。これまでに、第54回ヴィネチア・ビエンナーレ(2007年)、「時代の肖像展」(テート・モダン、2008年)、「パリ・デリー・ボンベイ展」(ポンピドゥー・センター、2011年)など世界各国で展覧会に参加し、2013年にワタリウム美術館で個展を開催しました。