芦田尚美

「ポケットダイビング」

© Naomi Ashida

芦田尚美の陶磁器は、伝統的な技法に根ざしながら、どこか西洋的な色彩感覚をもっているのが特徴です。「AMETSUCHI」などの普段使いの器を手がける一方、展覧会では、『不思議の国のアリス』など、様々なテーマやモチーフを取り入れ、まるで絵本を広げたような楽しい世界を作り上げます。昨年京都で行なった個展「ポケット」の延長線上にあるという本展覧会。

手探りの穴に飛び込み泳ぎだす。
誰かの袋の中のわすれもの。
いつかの記憶と秘密がいっぱい。
(芦田尚美)

会場の一部をポケットの中に見立て、新旧の作品や「AMETSUCHI」シリーズなどの器もおり交ぜて展示いたします。
芦田尚美は1975年、京都府生まれ。2000年に京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻陶磁器を修了しました。現在は京都市の松ヶ崎を拠点に制作しています。主に、IDEE、CLASKA Gallery & Shop “DO”などのインテリアショップや、大手百貨店などで、日常使いの器を中心に、季節や空間にあわせた期間限定の出品を行なっていますが、弊廊では、より自由な発想で制作された、一点もののオブジェや器などを中心にご紹介します。