展覧会について
ベンジャミン・バトラーは1975年アメリカ、カンザス州生まれ。現在はオーストリア、ウィーンを拠点に制作活動を行っています。
バトラーは、具象と抽象の境界をなぞるような、風景や木々のペインティングで知られています。単純化されたフォルム、コントラストがはっきりした色、多様なブラッシュストロークは、ピエト・モンドリアンや、アメリカ抽象表現主義のフランク・ステラ、バーネット・ニューマンの作品を想起させます。しかし同時にバトラーの作品は、そういった美術史の定義やジャンル分けの垣根さえも忘れさせるような奥行きをも秘めています。数々のアーティストが取り組んできた自然に取材しながらも、オリジナルな絵画のあり方を追い求めるバトラーの作品をぜひご高覧ください。
バトラーは、ニューヨーク、ロサンゼルス、ウィーン、バーゼル、ベルリンなど世界各地で個展を行っているほか、2005年ニューヨークのP.S.1で開催された「Greater New York」に出展するなど、数多くのグループ展にも参加しています。