桑久保 徹

桑久保徹展

installation view at 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery, 2012 ©Toru Kuwakubo, Photo by Kenji Takahashi

【展覧会について】

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、現代日本のアーティストの展覧会シリーズとして、第一回目に桑久保徹展を開催致します。
「絵というものが現代美術では攻撃対象になることもあるけれど、それなら現代美術というのは一体何なのか。美術という名付けえぬもののはずが、どこか現代美術「的」な、言語無しでは理解しがたいものに偏っていはしないか。自分が美術をやっていく上で、(人に素直に喜んでもらえるような)自然な形を考えると絵だと思った」と桑久保は言い、印象派の画家のように海辺にイーゼルを立てて絵を描いたり、「絵を売り歩く放浪画家」としてパフォーマンスしたりと自分がイメージするいわゆる「職業画家」を演じてみることが、最初の制作のきっかけになりました。海のモチーフを多く用い、オイルを混ぜず、油絵具を分厚く盛り上げて描いていくという現代ではもはや古典ともいえる技法と、彼自身の現在の心象風景を重ね合わせて作品を作り上げています。今年の秋、ロンドンのThe Daiwa Anglo-Japanese Foundationにて個展を開催。それに続く本展でも意欲的な最新作を発表いたします。

作家プロフィール

桑久保 徹

1978年神奈川県生まれ。2002年多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、現在も神奈川県を拠点に活動を行う。

現代美術に立ち向かうための方法として、自分の中に架空の画家を見いだし、彼に描かせるという演劇的アプローチで制作活動をスタート。あえて今や古典的ともいえるゴッホのような油絵具の厚塗り技法を用い、現代的心象風景を物語性豊かに描く独自の世界は、国内外で高い評価を受ける。

2014年より、美術史に輝く巨匠の生涯をひとつのキャンバスに込めて描く「カレンダーシリーズ」作品の制作を開始し、2020年ついに完成。
ムンク、ゴッホ、モディリアーニなど桑久保により選ばれた巨匠が12ヶ月にあてはめられ、カレンダーの「月」に見立てられた「カレンダーシリーズ」は、
それぞれの作家たちの作品、スタジオ、人生が桑久保の解釈により壮大な異次元空間として表現され、時空を超えた共鳴が生まれる究極のオマージュ作品となっている。

今までに、ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、コペンハーゲン、シンガポール、ソウル、台北、東京など世界各地で個展を行い、
主な展覧会として「サイト -場所の記憶、場所の力-」(広島市現代美術館、2013年) 、「東京画 ll:心の風景のあやもよう」(東京都美術館、2013年)、「VOCA 2012」(上野の森美術館、2012年)、「アーティスト・ファイル 2010 現代の作家たち」(国立新美術館、東京、2010年)、「トーキョーワンダーウォール」(東京都現代美術館、2003年)に参加。

受賞歴に第3回Dアートビエンナーレ最優秀賞 (2013年)、VOCA展2012 奨励賞 (2012年)、第三回絹谷幸二賞(2011年)、トーキョーワンダーウォール賞 (2002年)があり、

作品は、ジャピゴッツィコレクション、第一生命保険株式会社、高橋龍太郎コレクション、高松市美術館、タグチ・アートコレクション、トヨタアートコレクションなど、国内外で数多く所蔵されている。

  • installation view at 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery, 2012 ©Toru Kuwakubo, Photo by Kenji Takahashi
  • installation view at 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery, 2012 ©Toru Kuwakubo, Photo by Kenji Takahashi
  • 帰国売り / Sayonara sale, 2012 oil on canvas, 130.5 x 162.0 cm, ©Toru Kuwakubo
  • 現代美術の絵 / Painting of Contemporary Art, 2012 oil on canvas, 130.5 x 162.0 cm, ©Toru Kuwakubo
  • シーツに女 / Women on the sheets, 2012 oil on canvas, 130.5 x 324.0 cm (2pieces), ©Toru Kuwakubo
  • 星と鏡 / Stars and The Mirror, 2012 oil on canvas, 324.0 x 130.0 cm, ©Toru Kuwakubo