工藤麻紀子

工藤麻紀子展

工藤麻紀子 Makiko Kudo きりかぶごめん Sorry, Stump 2007 oil on canvas 194.0×259.0cm © Makiko Kudo

作品紹介

工藤麻紀子の絵画には、日常生活の中で出会ったごく身近なものが、不思議な心象風景として描かれています。
女の子、木々や草花、小動物たちなどのモチーフ一つ一つは、彼女自身の小さな仲間たちとも言える、身の回りの繊細で親密な存在ばかりですが、それらが一転、ダイナミックな筆致で描き出される世界の中で、力強く浮かび上がります。いくつものパースが混在する平面は、奥行きが塗りつぶされ、鮮やかな色彩が交差するカオティックな躍動感を与えています。
大胆な構図とバランスのとれた色彩感覚を通して、個人の記憶の中から解き放たれたモチーフたちは、大きな感情のうねりを伴って、私たち鑑賞者の胸に迫ってきます。

展覧会について

「友達がヒマラヤに行く、という話を聞いて、今回は遠い場所のことを考えながら描いていたかもしれない」と語る工藤の新作には、まだ見たことのないはずの土地で自分がよく知っているものに出会うような、夢を見ているような感覚が溢れています。
『きいてみたい』と題された作品では、草原に寝そべった二人の女の子の背景に、青青とした空を背負った、山のような暗闇のような漆黒の空間が広がっています。『動物の骨でできている』は、雲のような水のような紫色に覆われた空間を、椅子に乗った女の子が漂流していきます。以前、美術館で見かけた椅子がまるで動物の骨でできているようだった、という一つの記憶が、いくつもの記憶と結びついて、見たことの無いイマジネーションの世界へと結実します。 本展では、3mを越える大作を含む、新作絵画約10点を展示する予定です。

作家プロフィール

工藤麻紀子

1978年青森県生まれ。2002年女子美術大学油画科卒業。現在は神奈川を拠点に活動を行っています。
2002年、小山登美夫キュレーションによるグループ展「フラジャイル・フィギュアズ」(パレット・クラブ、東京)、および村上隆キュレーションのグループ展「東京ガールズブラボー2」(ナディッフ、東京)に出展、2004年から国内外の多数の展覧会に参加しています。

工藤麻紀子の絵画には、彼女が日常生活で出会ったものと、夢で 見た世界のようなイマジネーションが渾然一体となった不思議な心象風景が広がります。ダイナミック且つ繊細な筆致、バランスの取れた鮮やかな色彩、そして複数の場面とパースが同時に展開する大胆な構図によって、カオティックな躍動感に満ち溢れます。

主な個展に、2016年小山登美夫ギャラリー、2015年、2012年のロンドンの Wilkinson Gallery、2011年ロサンゼルスのMarc Foxx Gallery、2010年コペンハーゲンのAndersen’s Contemporaryでの開催があり、
主なグループ展として、「絵画の在りか」(東京オペラシティアートギャラリー、2014年)、「The New International 2014」(Garage Museum of Contemporary Art、モスクワ、2014年)「十和田市現代美術館 開館5周年記念展 vol.1 flowers」(十和田市現代美術館、青森、2013年)、「Body Language」(サーチギャラリー、ロンドン、2013年)、「Pathos and Small Narratives」(Gana Art Center、ソウル、2011年)、「Pretty Baby」(フォートワース近代美術館、テキサス、2007年)、「MATRIX 213: Some Forgotten Place」(バークレー美術館 パシフィックフィルムアーカイブ、カ リ フ ォ ル ニ ア、2004年) などがあります。

作品は、ロサンゼルス現代美術館、オルブリヒト・コレクション(ドイツ)、サーチ・コレクション(ロンドン)、フラワーマンコレクション、国内では国際交流基金、高橋コレクションに収蔵されており、装画として山崎ナオコーラの小説『反人生』(2015年、集英社)にも使用されました。作品集に『まわってる Turning』(小山登美夫ギャラリー、2012年)があります。

1978年 青森県生まれ
2002年 女子美術大学油絵科卒業

  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2007 ©Makiko Kudo
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2007 ©Makiko Kudo
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2007 ©Makiko Kudo
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2007 ©Makiko Kudo
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2007 ©Makiko Kudo