オノ・ヨーコは1933年東京生まれ。幼少期より自由学園にて、生活と芸術を分ける事のない音楽の早教育に接し、終戦後学習院女子部に入学。1952年には女子学生として初めて同大学の哲学科に入り、マルクス主義と実存主義に強い影響を受けました。1953年家族とニューヨークに転居し、サラ・ローレンス大学に入学。音楽と詩を学び、ニューヨークの前衛芸術の中心的な存在として活動。1962年に東京に戻り、青山の草月会館で作品を発表。その後世界中で展覧会やパフォーマンスを行い、オリジナルな作品を発表し続けました。
1990年代に入ると自身に関わる様々な暴力と、世界に起きた戦争などの暴力の記憶が交差するようなテーマを掘り下げ、現在ではインターネットを通して数多くの人と交信し、世界中にメッセージを発信し続けています。
これまで世界中の美術館で数多くの展覧会を行っていますが、近年の大規模な個展としては、2015年ニューヨーク近代美術館での「Yoko Ono:One WomanShow, 1960-1971」、2015-16年東京都現代美術館「YOKO ONO: FROM MY WINDOW」があり、共に大きな反響を呼びました。その他の主な展覧会として、2000-02年にNYのジャパン・ソサエティーが企画した回顧展「YES オノ・ヨーコ」展は北米6都市を巡回し、アメリカ美術批評家国際協会のNYでの最優秀美術館展賞を受賞。その後2003-04年アジア巡回、東京都現代美術館、水戸芸術館現代美術ギャラリー、広島市現代美術館など日本の5都市を巡回しました。
2011年には広島市現代美術館において、第8回ヒロシマ受賞記念オノ・ヨーコ展「希望の路 YOKO ONO 2011」、小山登美夫ギャラリーにて初めての個展『灯』を開催。2012年にはロンドンでの初の個展「Yoko Ono: TO THE LIGHT」がサーペンタイン・ギャラリーにて、2013年には回顧展「Half-A-Wind-Show」がドイツのシルン美術館を皮切りに、スペインのグッゲンハイムビルビオ美術館、ルイジアナ近代美術館を巡回。最初の1ヶ月で3万人を動員し話題となりました。2009年ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞生涯業績部門受賞。2016年5-6月に、小山登美夫ギャラリーでは2011年に次ぐ個展となる「硝子の角」(北参道)、「見えない花」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery)を同時開催致しました。
主な個展
2016 | 「硝子の角」小山登美夫ギャラリー、東京 「見えない花」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京 「Lumiere de l'Aube」リヨン現代美術館、フランス |
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2015 | 「FROM MY WINDOW」東京都現代美術館、東京 「One Woman Show, 1960-1971」ニューヨーク近代美術館、アメリカ 「Golden Ladders」Faurschou Foundation、北京、中国 「HIROSHIMA AIR CLOCK」広島国際会議場[広島市現代美術館/広島県立美術館へ巡回] |
2013 | 「Half-A Wind Show-A Retrospective」シルン美術館、フランクフルト[ビルバオ・グッゲンハイム美術館、スペイン/ルイジアナ近代美術館、デンマークへ巡回] 「War Is Over!(If you want it)」オーストラリア現代美術館、シドニー |
2012 | 「LIGHT」小山登美夫ギャラリー、東京 「Our Beautiful Daughters」Vadehra Art Gallery、ニューデリー、インド 「TO THE LIGHT I」Serpentine Gallery、ロンドン、イギリス 「Grapefruit」ストックホルム近代美術館、スウェーデン |
2010 | 「第 8 回ヒロシマ賞受賞記念展 希望の路」広島市現代美術館、広島 |
2009 | 「Anton's Memory」Palazzetto Tito、ヴェネツィア、イタリア |
2008 | 「Yoko Ono Fly」Ke Center for the Contemporary Arts、上海/広東美術館、広州、中国 「Wish Tree for Tokyo」東京都現代美術館、東京 「Imagine Peace Tower」Iceland Post、レイキャビク、アイスランド 「Between the Sky and My Head」ビーレフェルト美術館、ドイツ 「Touch Me」Galerie Lelong、ニューヨーク、アメリカ |
2007 | 「Il Giorno Della Memoria」ベルガモ近・現代美術館(GAMeC)、イタリア 「Imagine Peace」アクロン大学、アメリカ 「Fenster für Deutschland」ブレーメン美術館、ドイツ |
2006 | 「Grapefruit」バークレー美術館 & パシフィック・フィルム・アーカイブ(BAMPFA)、アメリカ |
2005 | 「Horizontal Memories」アストルップ・ファーンリ現代美術館、オスロ、ノルウェー/ミグロ現代美術館美術館、チューリッヒ、スイス 「SKY TV for Hokkaido(permanent installation)」十勝千年の森、北海道 |
2003 | 「Yoko Ono Women's Room」パリ市立近代美術館、フランス 「Odyssey of a Cockroach」Deitch Projects、ニューヨーク、アメリカ/ICA、ロンドン、イギリス |
2000 | 「Yoko Ono -The Four Seasons and Film Stills」Ubu Gallery、ニューヨーク、アメリカ 「Freight Train」ベルリン[横浜トリエンナーレ、神奈川/MoMA PS1、ニューヨーク/デトロイト美術館、アメリカ等へ巡回]] 「Ebro」Diputacion de Zaragoza、スペイン 「Tajo」Museo Vostell Malpartida、カセレス、スペイン 「YES YOKO ONO」ジャパン・ソサエティー、ニューヨーク[アメリカ、カナダ等 13 の美術館を巡回(2000-03)その後、東京都現代美術館、水戸芸術館(茨城)、広島市現代美術館等日本国内 5 つの都市及びアジアを巡回(2003-04)] |
1999 | 「Have You Seen the Horizon Lately?」イスラエル博物館、エルサレム 「Impressions」ベルゲン美術館、ノルウェー |
1998 | 「Wish Trees for Brazil」国立劇場、ブラジリア、ブラジル |
1997 | 「Conceptual Photography」Fotogra sk Center、コペンハーゲン、デンマーク[Toldkammaret、ヘルシングエーア、デンマーク/イェーテボリ美術館、スウェーデンへ巡回] 「En Trance-Ex It」Consorci de Museus de la Comunitat Valenciana、バレンシア、スペイン 「Have You Seen the Horizon Lately?」オックスフォード近代美術館、イギリス[Fruitmarket Gallery、エディンバラ/ヴィラ・シュトゥック美術館、ミュンヘン、ドイツへ巡回] |
1996 | 「Spots on the Wall and Blue Room」Gallery 360°、東京 「Mindscapes」ラナース美術館、デンマーク 「The Yoko Ono Film Festival Smile Event」Studio Stefania Miscetti/2RC Edizioni d'Arte、ローマ、イタリア 「Fly」Anderson Gallery、バージニア・コモンウェルス大学、アメリカ |
1995 | 「Sphere 9」Fundacio Pilar i Joan Miro a Mallorca、マヨルカ、スペイン 「3 rooms」Galleria Civica di Arte Contemporanea、トレント、イタリア |
1994 | 「Half Full/ Half Empty/ 2」Santa Barbara Contemporary Arts Forum、サンタバーバラ、アメリカ 「Franklin Summer '94」Galerie und Edition Hundertmark、ケルン、ドイツ 「Lighting Piece」Studio Stefania Miscetti、ローマ、イタリア |
1993 | 「Waiting for the Sunrise: Exhibit A-O」Shoshana Wayne Gallery、サンタモニカ、アメリカ 「Family Album」Stiftung Starke、ベルリン、ドイツ 「Glimpse」Cranbrook Academy of Art Museum、クランブルック、アメリカ 「A Piece of Sky」Galleria Stefania Miscetti、ローマ、イタリア |
1992 | 「Endangered Species 2319-2322」Mary Boone Gallery、ニューヨーク、アメリカ[Stiftung Starke、ベルリン、ドイツ/ルートヴィヒ美術館、ブダペスト、ハンガリー/現代美術センター、ワルシャワ、ポーランド/スパイラルガーデン、東京へ巡回] 「Color, Fly, Sky」現代美術館、ロスキレ、デンマーク |
1991 | 「Birch Monologue」ポリ美術館 、フィンランド 「Peace! Fridur!」レイキャビク市立美術館、アイスランド |
1990 | 「In Facing」Riverside Studios、ロンドン/Elwick Grover Aicken、ブライトン、イギリス 「To See the Skies」Fondazione Mudima/Nuove Edizioni Gabriele Mazzotta、ミラノ、イタリア 「Insound/ Instructure」Sonia Henie and Niels Onstad Foundation、バールム、ノルウェー 「En Trance」ラナース美術館、デンマーク 「Fumie」草月会館、東京 |
1998 | 「Objects, Films」ホイットニー美術館、ニューヨーク、アメリカ 「The Bronze Age」Cranbrook Academy of Art Museum、クランブルック、アメリカ 国際コンテンポラリーアートフェア(FIAC)、グランパレ、パリ、フランス |
1998 | 「Three Events」アートギャラリー、ミズーリ大学、アメリカ |
1971 | 「This Is Not Here」エバーソン美術館、シラキュース、アメリカ |
1968 | 「Water Show」Arts Lab Center、ロンドン、イギリス 「Four Thoughts: Yoko Ono and John Lennon」Arts Lab Center、ロンドン、イギリス |
1967 | 「Un nished Paintings and Objects」Camden Square、ロンドン、イギリス 「Yoko Ono at Lisson: HALF-A-WIND SHOW aka YOKO ONO PLUS ME」Lisson Gallery、ロンドン、イギリス |
1966 | 「Yoko at Indica」Indica Gallery、ロンドン、イギリス |
1964 | 「STRIP-TEASE-SHOW『Cut Piece』『Bag Piece』をパフォーマンス」草月会館ホール、東京 |
1961 | AG Gallery、ニューヨーク、アメリカ |
主なグループ展
2022 | 「JAPAN. BODY_PERFORM_LIVE: Resistance and Resilience in Japanese Contemporary Art」PAC Padiglione d’Arte Contemporanea、ミラノ、イタリア |
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2021 | 「Reborn-Art Festival 2021-22」石巻市街地、牡鹿半島(桃浦、荻浜、小積、鮎川)、女川駅周辺、宮城 |
2019 | 「開館30周年記念特別展 美術館の七燈」広島市現代美術館、広島 |
2018 | 「カタストロフと美術のちから展」森美術館、東京 |
2017 | 「Japanorama: New Vision of JAPAN from 1970」 ポンピドゥー・センター・メス、フランス |
2013 | 「±1961: Founding the Expanded Arts」ソフィア王妃芸術センター国立美術館、マドリッド、スペイン 「LOVE 展」森美術館、東京 |
2012 | 「Invisible: Art about the Unseen, 1957–2012」Hayward Gallery/South Bank Centre、ロンドン、イギリス 「Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde」ニューヨーク近代美術館(MoMA)、アメリカ 「Explosion! Painting as Action」ストックホルム近代美術館、スウェーデン |
2010 | 「Changing Channels: Art and Television 1963-1987」近代美術館、ウィーン、オーストリア 「Aware -Art Fashion Identity」ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、ロンドン、イギリス |
2009 | 「The Third Mind: American Artists Contemplate Asia, 1860-1989」ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、アメリカ |
2008 | 「Drawn in the Clouds」ヘルシンキ現代美術館、フィンランド 「Far East」Turner Contemporary、マーゲート、イギリス 「Dissonances: Japanese Six Artists」豊田市美術館、愛知 「Mobile Art : Chanel Contemporary Art Container By Zaha Hadid」Star Ferry Car Park、香港 |
2007 | 「Making a Home: Japanese Contemporary Artists in New York」ジャパン・ソサエティー、ニューヨーク、アメリカ 「All About Laughter: Humor in Contemporary Art」森美術館、東京 「Art, Anti-Art, Non-Art: Experimentation in the Public Sphere in Postwar Japan, 1950-1970」Getty Research Institute、ロサンゼルス、アメリカ |
2002 | 「What's Fluxus? What's Not! Why」ブラジル銀行文化センター(CCBB)、ブラジリア、ブラジル |
1999 | 「Global Conceptualism: Points of Origin, 1950s-1980s」クイーンズ美術館、ニューヨーク、アメリカ |
1993 | 「In the Spirit of Fluxus」ウォーカー・アートセンター、ミネアポリス、アメリカ |
1990 | 「Ubi Fluxus ibi motus: 1990-1962」Ex Granai della Republblica alle Zitelle/Fondazione Mudima/Nuove Edizioni Gabriele Mazzotta、ヴェネツィア、イタリア |
1988 | 「Fluxus: Selections from the Gilbert and Lila Silverman Collection」ニューヨーク近代美術館(MoMA)、アメリカ |
1966 | 「Judson Gallery Presents The Stone by Anthony Cox, Sound Forms by Michael Mason, Eye Bags by Yoko Ono, Film Message by Je Perkins, Air: Jon Hendricks」Judson Gallery、ニューヨーク、アメリカ |