ベンジャミン・バトラー / 風能奈々 / デニス・ホリングスワース / ライアン・マッギンレー / 三宅信太郎 / 長井朋子 / 佐藤翠 / シュシ・スライマン / リチャード・タトル / パウロ・モンテイロ

グループ展「小山登美夫ギャラリーコレクション展 3」

Pink tweed 2016-2017 acrylic and oil on mirror 60.5 x 60.5 cm ©Midori Sato

小山登美夫ギャラリーコレクション展 3

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
渋谷ヒカリエ8階
2018年3月14日(水)– 2018年4月2日(月)
OPEN:11:00~20:00
展覧会期中無休
入場無料

この度、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、小山登美夫ギャラリーのコレクション展を開催いたします。
小山登美夫ギャラリーでは、これまで、国境やジャンルを越えて、多岐にわたるアート作品を紹介してきました。本展では、これから展覧会を予定しているアーティストを中心に、選りすぐりの作品を展示いたします。絵画、彫刻、陶芸など多面的にアートに触れていただける機会となります。ぜひご高覧ください。

出展作家:ベンジャミン・バトラー風能奈々デニス・ホリングスワースライアン・マッギンレー三宅信太郎パウロ・モンテイロ長井朋子野田敏明佐藤翠シュシ・スライマンリチャード・タトル

 

 

作家プロフィール

ベンジャミン・バトラー

ベンジャミン・バトラーは1975年アメリカカンザス州、ウエストモーランド生まれ。2000年シカゴ美術館附属美術大学ペインティング専攻修士課程を卒業し、現在はオーストリアのウィーンを拠点に制作活動を行っています。

今までに、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ウィーン、バーゼル、ベルリンなど、世界各国の都市で個展を開催しつづけており、近年の主な個展に、「二色、単彩、そしてそれ以外の風景」(小山登美夫ギャラリー、東京、2020年)、「Silver / Landscapes」(Klaus von Nichtssagend Gallery、ニューヨーク、2019年)、「Recent Trees and Monochromes」(Galerie Martin Janda、ウィーン、2018年)、「Trees Alone」(小山登美夫ギャラリー、東京、2016年)があります。また、彼は「sotto voce」 (キュレーション:ロバート・ボード、Bortolami Gallery、ニューヨーク、2019年)、「Verzweigt」 (シンクレア・ハウス美術館、バート・ホムブルク・フォア・デア・ヘーエ、ドイツ、2014年)、「Greater New York」(PS1/MOMA、ニューヨーク、2005年)を含め、国際的にも数多くのグループ展に参加しています。

バトラーは山や木々、自然をモチーフとした風景画を描きます。その単純化された枝や幹のフォルムは縦や斜線、三角、曲線等、幾何学模様のように、画面全体に余白なくリズミカルに反復されます。それらはコントラストの明瞭な色彩によって引き立たされ、具象と抽象の境界を模索するような独得の絵画表現を作り出しているのです。

彼の絵画は、コンポジションにおける様々な要素をもちながらも、シンプルで詩的な優しさ、そして現代的なクールさも漂わせます。鑑賞者は自身の記憶が呼び起こされ、物静かな瞑想の時間を与えられるでしょう。

https://benjaminbutler.info/

風能奈々

風能奈々は1983年静岡県生まれ。2006年大阪芸術大学芸術学部美術学科油画コースを卒業後、2008年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在静岡で制作を行っています。

風能奈々の作品は、風能が幼い頃から愛しむ想像や物語の世界と、高い密度の多様なマチエールが絡み合って、独特で重層的な世界観を生み出しています。鑑賞者は、画面に現れるまるで磁器や彫金を思わせるかのような光沢と、刺繍や織物のような繊細な筆致がアクリル絵具のみで生み出されていることに驚きを覚えるでしょう。

個展は、2010年に六本木ヒルズ A/D GALLERYにて、2012年に「緑の遠吠え」(板室温泉大黒屋、那須塩原、栃木)にて開催、小山登美夫ギャラリーでは2008年、2009年(小山登美夫ギャラリー京都、、2012年、2014年(同年にシンガポールと渋谷ヒカリエの2回)、2016年、2019年に行っています。主なグループ展として「VOCA展 2009」(2009年、上野の森美術館)、「絵画の在りか」(2014年、東京オペラシティ アートギャラリー)があり、作品はアマン東京、ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)、高橋コレクション、高松市美術館、モンブラン GBU ジャパンに収蔵されています。

デニス・ホリングスワース

詳細は下記作家HPをご覧下さい。
http://www.dennishollingsworth.us

デニス・ホリングスワースは1956年スペイン、マドリッド生まれ。1985年、カリフォルニア州立工芸大学卒業。1991年、クレアモント大学院修了。現在、バルセロナ近郊のトサ・デ・マルと、ニューヨークにて制作活動を行っています。1999年、クンストハーレ・バーゼルで行われたグループ展「Nach-Bild」にリチャード・ハミルトン、ローラ・オーウェンス等と出展した他、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、ニューヨーク、ロサンゼルスなど、世界各地で展覧会を開催しています。小山登美夫ギャラリーでは、1997年、1999年、2002年、2004年、2007年、2013年と、6回の個展を行っています。

1956 スペイン、マドリッド生まれ
1985 B.F.A., California Polytechnic State University、カリフォルニア
1991 M.F.A., Claremont Graduate School、クレアモント、カリフォルニア
ニューヨークとスペイン、トッサ・デ・マールに在住

ライアン・マッギンレー

1977年アメリカニュージャージー州生まれ。2000年パーソンズ・スクール・オブ・デザイン、グラフィックデザイン科を卒業。今まで国際的に数多くの展覧会を開催しており、主な個展に、「The Kids Are Alright」(ホイットニー美術館、ニューヨーク、2003年)、「New Photographs」(MOMA PS1、ニューヨーク、2004年)、「Laboratorio 987: Entre Nosotros」(カスティーリャ・イ・レオン現代美術館、スペイン、2005年)、「Project Space」(クンストハレ・ウィーン、2006年)、「Magic Magnifier」(Daelim Museum、ソウル、2013年)、「ライアン・マッギンレー BODY LOUD!」(東京オペラシティアートギャラリー、東京、2016年)、 「The Four Seasons」(ベルガモ近現代美術館、イタリア、2016年)があります。小山登美夫ギャラリーでは、2012年にマッギンレー国内初となる個展を8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryと同時開催致しました。作品はソロモン・R・グッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、スミソニアン博物館・国立肖像画美術館(ワシントン)、ホイットニー美術館をはじめ多くの美術館に所蔵されています。
https://ryanmcginley.com

三宅信太郎

1970年東京生まれ。1996年多摩美術大学絵画科版画専攻卒業。現在も東京を拠点に活動を行う。
ドローイング、ペインティング、立体や、厚紙や木にドローイングを描いて型取りした「切り抜き」、自身で制作したコスチュームや着ぐるみを着てのライブドローイング、パフォーマンス、映像など、様々な表現形式を自由に取り混ぜ、機知に富んだ独創的な世界観をつくりあげる。
ひょろ長い手足の人物、動物、想像上の生物や世界、食べ物、建物などの光景を、なめらかな描線と豊かな色彩、文字の書き込みなどで密度濃く表現し、その多様で楽しい作品は世界各地で鑑賞者を魅了し続け、今まで国内のみならずイタリア、オーストリア、ベルリン、台湾など世界各国で個展を開催。
作品は、アストルップ・ファーンリ現代美術館(ノルウェー)、キステフォス博物館(ノルウェー)、グギング美術館(オーストリア)、ジャピゴッツィコレクション、ルベルファミリーコレクション(アメリカ)、高橋龍太郎コレクションに所蔵されている。

主な個展に「ふと気がつくとそこは遊園地だった」(小山登美夫ギャラリー、東京、2019年)、「VIKING AGE」(Gerhardsen Gerner、ベルリン、2013年)、「CALM CLAM」(GALERIE GABRIEL ROLT、アムステルダム、2011年)、「There are TWO TRUTHS!」(Gerhardsen Gerner、ベルリン、2009年)、「Innocy’s House」(Museum Gugging, Art/Brut Center Gugging、クロスターノイブルク、オーストリア、2007年)、「HATCHŌBORI」(Galerie Krinzinger、ウィーン、2007年)、「Beaver no Seikatsu」(Sandra and David Bakalar Gallery, マサチューセッツ芸術大学、ボストン、アメリカ、2006年)、「Minotauro contro Mostro Marino」(Galleria Suzy Shammah、ミラノ、2004年)、
「Innocy’s House」(Krinzinger Projekte、ウィーン、2004年)、「第四惑星アワー」(c/o Atle Gerhardsen、ベルリン、2004年)、「SWEET SUMMER」(小山登美夫ギャラリー、東京、2003年)など。

主なグループ展に「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2014」(六甲オルゴールミュージアム、兵庫、2014年)、「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」(霧島アートの森、鹿児島[国内巡回展:札幌芸術の森、北海道、2008-09年/新潟県立近代美術館、2009年/秋田県立近代美術館、2009年/米子市美術館、鳥取、2009-10年/愛媛県美術館、2010年])、「Berlin – Tokyo / Tokyo – Berlin」(Neue Nationalgalerie、ベルリン、2006年)、「直島スタンダード」(旧床屋、直島、香川、2006年)、「Officina Asia」(ボローニャ近代美術館、イタリア[イタリア国内を巡回:Galleria Comunale d’Arte、チェゼーナ/Palazzo del Ridotto e Galleria d’Arte Ex-Pescheria、チェゼーナ/Palazzo dell’Arengo、レミニ]、2004年)、「The Japanese Experience – Inevitable」(Ursula Blickle Stiftung、クライヒタール、ドイツ[2003年、ザルツブルグ近代美術館、オーストリアへ巡回])、「エモーショナル・サイト」(佐賀町食糧ビルディング、東京、2002年)がある。

長井朋子

長井朋子の絵の中に描かれている森や部屋の背景には、たくさんの動物たちやこどもたち、色とりどりの木やキノコなどが、まるで劇場のように配置されています。様々なモチーフが散りばめられた絵はどれも、空想の物語の世界を凝縮したような躍動感とイメージの層が複雑に重なり合う独特の空間性をもっています。多彩なマチエールや筆致が不思議なリズムとなり、まるでひとつの音楽を奏でているかのような表現を試みています。鑑賞者は実際に展示空間の中に立ち、絵と対峙することでこの旋律を感じ、また自分が子どもだった頃の懐かしい感覚や思い出、その頃みた夢など、いつの間にか自身の記憶と経験が作品世界と接続し、絵の中に入り込んだかのような感覚を覚えます。

長井朋子は1982年愛知県生まれ。2006年に愛知県立芸術大学を卒業し、現在は東京にて制作活動を行っています。2008年、東京オペラシティーアートギャラリーProject Nでの個展をはじめ、その後も京都、鹿児島、香港、シンガポールなどで個展を開催してきました。また2010年の「VOCA展2010 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)に出展したほか、海外では、2011年のヴェネツィア・ビエンナーレ関連企画展「Future Pass – From Asia to the World」(Palazzo Mangilli Valmarana、ヴェネツィア)や、ソウル(Gana Art Center、2011年)、グルノーブル(Le Magasin – Centre National d’Art Contemporain、2011年)、ベルリンでのグループ展(me Collectors Room Berlin、2010年)などに出品しています。そのほか東日本大震災の被災地である宮城県七ヶ浜にある遠山保育所(設計:髙橋一平建築事務所。2013年に竣工)の再建に際し、園児のための屋外プールに絵を描くプロジェクトに携わりました。NHK Eテレの番組「時々迷々」(2010年〜)のオープニングタイトルや番組内のアートワーク、同じくNHK Eテレの「もやモ屋」(2019年〜)に作品を提供するなど、美術館やギャラリーでの作品展示に限らず幅広く活動しています。本の装画も手がけており、片桐はいりさん『もぎりよ今夜も有難う』 (キネマ旬報社、2010年)、原田マハさん『旅屋おかえり』(集英社文庫、2014年)、藤野千夜さん『時穴みみか』(講談社、2015年)などの表紙に作品が使用されています。2017年には初の本格的作品集「Thousands of Finches」を刊行。作品は高橋コレクション(日本)、オルブリヒト・コレクション(ドイツ)、ザブラドウィッチ・コレクション(イギリス)、ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)など国内外に収蔵されています。

出版物
http://tomiokoyamagallery.com/publications/thousands-of-finches/

佐藤翠

1984年愛知県生まれ。2008年名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業。在学中ディジョン国立美術大学(フランス)へ交換留学し、2010年東京造形大学大学院造形学部修士課程を修了。平成29年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスにて研修を行いました。

色とりどりの服が掛かったクローゼット、高いヒールの靴が並ぶシューズラック、鮮やかな花々。佐藤翠の絵画は、大胆で素早いタッチがモチーフの輪郭を溶かし、具象性と抽象性が共存しつつ鮮やかな色彩と卓抜な構成が強い魅力を放ちます。また絵画の魅力、喜びに溢れ、「ほのかな、かすかな官能性の香りがいわば隠し味のように重なって、比類ない豊麗な世界」(高階秀爾『ニッポン・アートの躍動』(講談社)を生み出しています。

主な個展に「Floating Drapery – 浮遊するドレーパリー 」(小山登美夫ギャラリー、東京、2022年)、「Diaphanous petals」(ポーラ美術館アトリウム ギャラリー、神奈川、2019年)、「Bouquets」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2019年)、「Orange glow」(Green Art Flowers Gallery、パリ、フランス、2018年)、「Reflections」(Roppongi Hills A/D Gallery、東京、2017年)など。主なグループ展に「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ」(愛知、2016年)、「絵画を抱きしめてEmbracing for Painting -阿部未奈子・佐藤翠・流麻二果展-」(資生堂ギャラリー、東京、2015年)などがあります。

作品は、芥川賞受賞作家・中村文則の小説『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎、2013年)、女性作家集団「アミの会(仮)」の短編小説集『アンソロジー 嘘と約束』(光文社、2019年)の装画や、『花椿』(資生堂)にて原田マハの短編小説と挿画でコラボレーション、コスメブランド「RMK」とのコラボレーションによるメイクアップキットが販売されるなど、その活躍の場を広げています。「VOCA展2013 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(2013年、上野の森美術館、東京)では大原美術館賞を受賞、作品は同美術館に収蔵されました。

https://www.midorisato.com

シュシ・スライマン

1973年マレーシア生まれ。現在、東南アジア出身の重要な現代アーティストのひとりと注目されています。
経理の仕事を経験した後、突然の父の死など精神的に落ち込んだ「自分自身を救い、癒すために」アート制作を始め、1996年マラ技術大学にて美術学士号取得。その後マレーシア国立美術館のYoung Contemporaries Awardを受賞し、2007年にはドクメンタ12に参加、2016年パリのカディスト美術財団で個展を開催するなど国際的に活躍してきました。
また2014年からはマレーシアのアーティストプラットフォーム「MAIX」に参加。様々な領域のメンバーとのコミュニティを形成し、精力的に活動しています。

日本では2008年「エモーショナル・ドローイング」(東京国立近代美術館 / 京都国立近代美術館)、2017年「サンシャワー: 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」(国立新美術館、森美術館、東京)、同年ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」(横浜美術館他)の出展で知られ、また、2013年から続く広島県尾道市のアーティスト・イン・レジデンス「AIR Onomichi」に継続して参加。2023年には尾道市美術館で個展を開催予定です。
作品はカディスト美術財団(フランス)、シンガポール美術館、東京国立近代美術館に所蔵されています。

シュシにとってアートは「人生とともにある」と言います。人種間の亀裂が生じている現代のマレーシア。マレーシア人の父と中国人の母を持つシュシは、自身のアイデンティティへの苦悩と探求を深めざるをえず、祖国マレーシアにおける歴史や起源、自然や産業、社会情勢の変化とアイデンティティの関係性をテーマに作品に表してきました。
ドローイング、コラージュ、インスタレーション、パフォーマンス等幅広いアプローチで作品制作する神秘的な世界観は、人間と自然、アートとの分ちがたい複雑な関係性を私達に提示します。

近年には、マレーシアのみでなく、国家という領域を超えてより古く深いものに繋がる人々の血縁や遺産、古代文明、宇宙、神話、自然や手仕事が、その土地の人々のアイデンティティとどうつながっているかという、より広い観点へと変化しています。

その土地特有の土や素材を使ってドローイングを描いてまた土に埋める、マレーシアの母の墓に生えるバラと、ベルサイユ宮殿のバラを交配させて育てるなど、自身の探求するテーマを既存のカテゴリーを飛び越えて作品に表す自由な発想は、観るものに新たな視点を与えるでしょう。

また、シュシの作品制作において、変化や過程を前提とする「現在進行形」のプロセス、人々との対話・コミュニケーション、過去のアーカイブは大きなポイントとなります。
2013年から続く「AIR Onomichi」では、元八百屋の廃屋の部材を一つ一つ調査、解体し、使用可能な材料は保存して、建築・彫刻作品に使用。他の廃材は絵画等のアートワークに変容。スタジオに籠るのではなく、様々な土地に赴き、人々と対話、アイディアを共有しコミュニケーションすることは、彼女の制作や思考において根幹となる大切なスタンスとなっているのです。

1973年  マレーシア、ムアール生まれ。
1996年  マラ工科大学芸術学部絵画専攻卒業、マレーシア
クアラルンプール在住

リチャード・タトル

リチャード・タトルは1941年アメリカ、ニュージャージー州生まれ。ニューヨークとニューメキシコを拠点に活動しています。ハートフォードのトリニティ・カレッジで哲学と文学を学び、1963年に卒業。1965年24歳の時にニューヨークのベティ・パーソンズギャラリーで初個展を行い、1975年34歳の時、ホイットニー美術館で個展を開催。その展示は反響を呼び、様々な物議を醸しました。国際展では、ヴェネツィア・ビエンナーレ(1976年、1997年,2001年)、ドクメンタ(1972年、1977年、1987年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(1987年)、またホイットニー・ビエンナーレにも3回(1977年、1987年、2000年)参加しています。

このようにリチャードタトルは、ポスト・ミニマリズムの代表的なアーティストというだけでなく、そのカテゴリーや時代、ジャンルを超えて、常にアートシーンを刺激し、活躍してきたアーティストといえるでしょう。日本では、世界屈指のアートコレクター ヴォーゲル夫妻のドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー』(佐々木芽生監督)に、作品とともに登場したことでも広く知られています。

最近の主な展覧会として、2005年から2007年までサンフランシスコ近代美術館、ホイットニー美術館他アメリカ国内を巡回した大回顧展「The Art of Richard Tuttle」、また、2014年ロンドンのテート・モダンとホワイトチャペルギャラリーで同時開催した個展「I Don’t Know, Or The Weave of Textile Language」において、布を使用した巨大な彫刻作品をテート・モダンのTurbine Hallに展示し大きな反響を呼びました。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館ほかアメリカの主要な美術館、ステデリック美術館(オランダ)、テート・モダン(イギリス)、ポンピドゥー・センター(フランス)、ルードヴィヒ美術館(ドイツ)など、世界の数多くの美術館に所蔵されています。日本では国立国際美術館(大阪)がコレクションしています。

1941 Born in Rahway, NJ
1963 B.A. Trinity College,Hartford, CT
Lives and works in New York and New Mexico, USA

パウロ・モンテイロ

1961年ブラジル、サンパウロ生まれ。サンパウロ美術大学のヴィジュアルアート科を卒業。現在もサンパウロにて制作活動をしています。1977年にアーティストとしての活動を初め、当初はロバート・クラム等から影響を受けたコミックを描き、雑誌の表紙などに掲載されていました。1981年からフィリップ・ガストンの後期作品に影響を受けて絵画を制作し始め、1983年には、ブラジル絵画の復興を目指したアーティストグループ「Casa7」の創設メンバーに。1985年サンパウロビエンナーレに参加し、彼らの新表現主義は、ブラジルのアートシーンの中心となっていきます。1986年、パイプや木などを使った立体彫刻の制作を開始。1994年に鉛の彫刻で第12回サンパウロビエンナーレに出展し、1999年には「Bolsa Vitae de Artes Visuais」賞を受賞しています。
2000年には、ペインティング制作を再開。2008年には、サンパウロ州立美術館でモンテイロの大回顧展が開催され、2014年ニューヨーク近代美術館(MoMA)にモンテイロ作品を20点所蔵されました。

国内外多くの展覧会に出展し、作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、サンパウロ近代美術館、サンパウロ州立美術館、サンパウロ大学現代美術館など、多数の美術館にコレクションされています。