三宅信太郎

「エジプト-文明への道-」

Path to Egypt 2008
 acrylic, FRP and mixed media 
h.400 × w.192.0 × d.278.0 cm (each) 
 ©Shintaro Miyake 

【作品紹介】

三宅の作品はドローイング、彫刻、パフォーマンスなど、様々な表現形式で1つの世界を構成していきます。厚紙や木に女の子等のドローイングを描いて型取りした「切り抜き」というスタイル、また自身が製作した様々な着ぐるみを着て行うライブドローイングなどのパフォーマンスです。
初期の代表的なモチーフは、「スイートさん」と名付けられた女の子。横長の顔に小さな目鼻、極端に短い胴体から伸びたひょろ長い手足の彼等は、髪型や服装こそ違え、例え泣いている表情であっても皆一様にどこか楽しげで、楽観的な印象を与えます。現代美術で近年もてはやされてきた「かわいい」という概念も、彼にとっては物事がポジティヴに見える1面、という大きなくくりでしかありません。モチーフの基本形として現れたスイートさんは様々なバージョンへと変化して来ました・・・イタリア、ボローニャでは頭にコロッセオを戴き、ドイツでは宇宙人に変身し、ニュージーランドでは唱歌「森の熊さん」で熊とダンスをする女の子に扮する、といったように。

【展覧会について】

本展では、古代エジプトの神々をモチーフにした作品を展示致します。高さ4mの巨大な彫刻作品のほか、8m近いドローイング、また初の試みとなる連作ペインティングなど、スケールの大きな作品群が並びます。

  • Installation view from "Egypt -Path to Civilization-" at Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2008
 ©Shintaro Miyake
  • Installation view from "Egypt -Path to Civilization-" at Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2008
 ©Shintaro Miyake
  • Installation view from "Egypt -Path to Civilization-" at Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2008
 ©Shintaro Miyake