落合多武

mystery of tail

installation view at Tomio Koyama Gallery, 2004 ©Tam Ochiai

【展覧会について】

4年ぶりとなる今回の小山登美夫ギャラリーでの個展では、ペインティングを中心にコペンハーゲンにある、夏にしかやっていない遊園地「Tivoli」を訪れて撮影したヴィデオ作品を発表するほか、キーワードとなる「数学者」「散歩」「日常」「ひらめき」「カレンダー」をテーマに展開していく予定です。
作品タイトルにもなっている「Floccinaucinihilipilification」(仮)とは29文字にもなる世界で何番目かに長い英単語で、「意味のない」「無価値」といった意味を持ちます。展示予定の連作ドローイングに数学者が変哲もない風景ですっと考え事をしている作品があります。ひらめくかひらめかないかそれだけしかない数学者の概念を意味のない数字のように続くアルファベットにひっかけた落合独自のひらめきです。
また、この展覧会では作品の一部としてかつてより念願だった本を出版する予定です。「しっぽの話」と題されたこの本はしっぽをめぐるちょっとおかしなファンタジーを ―ドローイングを言葉にしたような―、本人自らが書き下ろしたした物語です。

作家プロフィール

落合多武

落合多武は1967年神奈川県生まれ。1990年和光大学卒業後に渡米し、1993年ニュ−ヨーク大学芸術学部大学院修了。現在ニューヨークを拠点に活動を行っています。

主な展覧会として、「クリテリオム16 落合多武 “ショッピングバッグ” 」(水戸芸術館、茨城、1995年)、「MOT Annual フィクション?―絵画が開く世界」(東京都現代美術館、東京、2002年)、「Flashback」(Kunstverein Freiburg、フライブルグ、ドイツ、2005年)、「夏への扉―マイクロポップの時代」(水戸芸術館、茨城、2006年)、「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(原美術館、2009年[ケルン日本文化会館、2009年他多数巡回])、「スパイと失敗とその登場について」(ワタリウム美術館、東京、2010年)、「横浜トリエンナーレ2011:Our Magic Hour」(横浜美術館、その他周辺地域、神奈川)などがあります。2016年には『リ、ワイルド』」(アラタニウラノ、東京)にて、映像作家の大木裕之との日本とニューヨーク間でのやりとりによる共作のドローイングや映像、その場で作り上げられた立体、など新しい試みをしました。その時に発表した「灰皿彫刻」は2017年ニューヨークのTeam Galleryでの個展「Tarragon, Like a Cat’s Belly」でも展示され大きな話題になりました。また近年では、日光でのアン・イーストマンのトレッドソン別邸プロジェクトに関わり、国内外の様々なアーティストと共にアートの実験に取り組んでいます。

落合作品は、国立国際美術館、国際交流基金、東京都現代美術館、ドイツ銀行、高橋コレクションに収蔵されています。