菅 木志雄

菅 木志雄 展

installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga photo by Norihiro Ueno

» 作品紹介

菅 木志雄は、1960年代終わりから70年代にかけて日本美術界を席巻した「もの派」と呼ばれる潮流の代表的作家のひとりです。
多摩美術大学で教鞭を取り始めた斎藤義重に学んだ菅は、木材や、石、金属片、ガラス板などの素材を展示空間に配置し、ものと身体、ものと空間、中心と周囲、といった我々の先入観を根底から覆します。
「ニンゲンのまわりにあらゆるものがありながらいかなる<カタチ>も存在しない。<カタチ>がなければ、なにもみることがない。ニンゲンが欲するとき、<はじめて><カタチ>がみえ、認識される。<カタチ>はニンゲンの意識の流れにあり、必要に応じて、<カタチ>となり、外の世界でみえる。」(菅木志雄)
理論に偏らず、制作過程において常に身体が介在している菅の作品は、「ものとは、作品とは、こうしたものだ」といった、象徴化を求める我々の視線を絶えずかいくぐり、最もラディカルなアプローチを仕掛けてきます。こうした思考は90年代以降、国内外の様々な展覧会によって紹介されています。
菅の作品は1995年、岐阜県美術館から全国へ巡回した「1970年 ─ 物質と知覚 もの派と根源を問う作家たち」、また2005年国立国際美術館で行なわれた「もの派 ─ 再考」のほか、海外においても1986年ポンピドゥーセンターで行われたグループ展「前衛芸術の日本」、1994年横浜美術館からニューヨークのグッゲンハイム美術館へ巡回した「戦後日本の前衛美術」などに出展されました。

» 展覧会について

本展では、70年代に菅自身が行った「アクティヴェイション(行為)」と呼ばれるパフォーマンスを収めたビデオ作品、また当時、野外で行なわれた行為としての写真作品によって、言わば作家の原点を振り返るとともに、新作の立体作品3点を併せて展示致します。
またオープニング当日には、作家本人によるパフォーマンス「アクティヴェイション」が小山登美夫ギャラリー内で行なわれます(2月18日、土曜日、午後4時より)。
[同時開催] 菅 木志雄 展 東京画廊:2月18日 – 3月11日


» 作家プロフィール

菅 木志雄は1944年岩手県盛岡市生まれ。1968年、多摩美術大学絵画科卒業。在学中1967年には、第11回シェル美術賞を受賞しました。
最近の大規模な個展では「揺らぐ体空 菅木志雄インスタレーション」(岩手県立美術館、2005年)、「菅木志雄—スタンス」(横浜美術館、1999年)、「菅木志雄展」(広島市現代美術館から巡回、伊丹市立美術館。神奈川県民ホールギャラリー、千葉市美術館、1997年)などのほか、1968年の初個展から現在に至る40年近いキャリアの中で、数多くの展覧会に出展してきました。
国際的にも活躍の場を広げ、1978年には第38回ヴェネチア・ビエンナーレ(日本側コミッショナー:中原佑介)に出展。以降イタリアや韓国などでも多数の展覧会を行い、また数々の国際ビエンナーレにも参加するなど、その功績は枚挙に暇がありません。

作家プロフィール

菅 木志雄

1944年、岩手県盛岡市生まれ。1968年多摩美術大学絵画科を卒業。在学中の1967年には第11回シェル美術賞を受賞しています。

菅木志雄は、60年代末〜70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、同時代を生きる戦後日本美術を代表するアーティストとして、独自の地平を切り開いてきました。 インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学を基に、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品制作をしています。「もの派」への再評価が確固たるものになった今日もなお菅はその思考を深化させ、尽きる事のない制作への情熱が、作品の現在性を生んでいると言えるでしょう。

菅は、1968年の初個展から現在に至る50年以上のキャリアの中で幾多もの展覧会に出展してきました。近年の大規模な展覧会として、2016年イタリア、ミラノのファンデーションPirelli HangarBicoccaでの展覧会をはじめ、イギリス、スコットランド国立近代美術館でのカーラ・ブラックとの二人展、アメリカ、ニューヨークのDia Art Foundationでの個展と、欧米の美術館において連続して展覧会を開催。2017年第57回ヴェネツィアビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」では水上でのインスタレーションとして代表作「状況律」を再制作して大きな注目を浴び、同年長谷川祐子氏キュレーションによるフランスのポンピドゥ・センター・メッスで開催された「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」展にも出展しました。
国内では、2014年 – 2015年ヴァンジ彫刻庭園美術館にて「菅木志雄展」、2015年には東京都現代美術館にて「菅木志雄 置かれた潜在性」と、2つの個展が同時期に開催され大きな話題となりました。作品は今年新たにポンピドゥ・センターとDia: Chelseaにコレクションされた他、テート・モダン、ダラス美術館、M+、グッゲンハイム・アブダビ、スコットランド国立美術館や、東京都現代美術館をはじめ国内外の多数の美術館に収蔵されています。 2016年には、第57回(2015年度)毎日芸術賞を受賞致しました。

その他の情報は、下記URLよりご覧下さい。
https://www.kishiosuga.com/

  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga photo by Norihiro Ueno
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga photo by Norihiro Ueno
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga photo by Norihiro Ueno
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga photo by Norihiro Ueno
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga
  • installation view at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©Kishio Suga
  • 静止へ Towards Repose, 2006 wood, glass, wire rope, stone, 94.0 x 495.0 x 40.0cm, ©Kishio Suga