福永大介

「Local Emotion」

Have a break !, 2007 oil on canvas, 259.0 x 194.0 cm, ©Daisuke Fukunaga

作品紹介

福永大介は、身近にありながら普段私たちが目にとめることのない、うらぶれた場所を描きます。それは、歴史を感じさせる廃墟などではなく、誰もそのクロニクルを知ることのない、また知ろうともしないような、取り残された場所です。
世界から孤絶した空間には、同じように誰からも忘れ去られた、いつからそこにあるのかわからないような物が並んでいます。使い古された掃除用具や、地面にとぐろを巻いた水道ホースなどが、生き物のようにうごめいています。私たちには解読不能の不可思議な思考をめぐらしているかのような彼らは、見慣れた物体であるにも関わらず、他の惑星から棲みついたエイリアンのようにも思えて来ます。

Workers 4, 2008 oil on canvas, 227.5 x 182.0cm, ©Daisuke Fukunaga
Workers 4, 2008
oil on canvas, 227.5 x 182.0cm, ©Daisuke Fukunaga
untitled, 2008 oil on canvas, 162.0 x 130.5cm, ©Daisuke Fukunaga
untitled, 2008
oil on canvas, 162.0 x 130.5cm, ©Daisuke Fukunaga
The Light, 2008 oil on canvas, 116.5 x 91.0cm, ©Daisuke Fukunaga
The Light, 2008
oil on canvas, 116.5 x 91.0cm, ©Daisuke Fukunaga

展覧会について

本展では、7 – 8点の新作ペインティングを展示致します。タイトルの” Local Emotion “とは、「町の片隅や、脇道にそれた時に広がる、一見荒廃した場(=Local)に群がるモノたちの、何か感情や人格を持っているような様子」であると作家は語ります。
使い途のない場所、忘れ去られた吹きだまりのような場所に放置された使い途のないものに想像力をかきたてられるという福永は、これまでも行き止まりのような謎めいた空間を描いてきました。身を寄せ合った人間のように壁に立てかけられたモップや、体育館の片隅に置かれた古ぼけた遊具は、私たちのいかなる感傷も拒絶するかのようにひっそりと、しかししたたかに、名付け得ぬ感情を持って息づいているかのようです。

作家プロフィール

福永大介

1981 東京都生まれ
2004 多摩美術大学美術学部絵画科油絵専攻卒業

福永大介は1981年東京生まれ。2004年多摩美術大学美術学部絵画科油絵専攻卒業し、現在神奈川を拠点に制作活動を行っています。
吉井仁美キュレーションによる「AFTER THE REALITY 2」(ダイチ・プロジェクツ、ニューヨーク、2008)や「VOCA展2009」(上野の森美術館)、「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)などのグループ展に出展。またアーティストグループMIHOKANNOの一員として、グループ展に参加しています(「Hello MIHOKANNO」トーキョーワンダーサイト渋谷、東京、2009、「GOOD NIGHT MIHOKANNO」アキバタマビ21、3331 Arts Chiyoda、2011)。2009年には毎日新聞社主催による第1回絹谷幸二賞を受賞。小山登美夫ギャラリーでは2006年、2008年、2011年、2013年、2015年に個展を開催しています。

  • installation view from "Local Emotion" at Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2008
  • installation view from "Local Emotion" at Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2008
  • installation view from "Local Emotion" at Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2008