蜷川実花

「永遠の花 2」

installation view from “Everlasting Flowers 2” at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

<展覧会について>

本展のモチーフは、墓地に手向けられた造花。メキシコ、グアム、サイパンなど、日射しの強い国々では墓地に造花を供える習慣があります。強烈な光の中で輝く原色の花々は、まるで生花のようなみずみずしさにあふれています。その暴力的なまでの色彩感覚は、かわいい、きれい、といった言葉だけではくくることのできない、死と生のドラマを感じさせます。
人物はどこにも登場しませんが、これらの花々は何かの意思を宿して、異国の墓地で眠りについた人々に与えられた永遠の命を、私たちにも垣間見せてくれるかのようです。2000年に出会って以来このモチーフに魅せられてきたという蜷川実花の新作を、この機会に是非御高覧下さい。本展では大作品20点、小作品60点以上が展示される予定です。
本展開催に先立ち、作品集『永遠の花』が小学館より出版されます。[A$変型(タテ270 × ヨコ190) / 上製 120ページ / 発売予定日:2006年11月10日(金) / 価格:3,885円(本体3,700円)]
また、トーキョーワンダーサイト渋谷にて展覧会『永遠の花 1』が同時開催されます。
[トーキョーワンダーサイト渋谷 『永遠の花 1』:11月11日(土)~11月26日(日)]
どうぞお見逃しのないよう、足をお運びください。

作家プロフィール

蜷川実花

蜷川は東京生まれの写真家、映画監督。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科在学中に受賞した、第7回ひとつぼ展グランプリ、第13回キヤノン写真新世紀優秀賞以降、第9回コニカ写真奨励賞、第26回木村伊兵衛写真賞、大原美術館賞(VOCA展 2006)など数々の写真の賞を受賞しています。現在までに 90冊近くの写真集を出版し、2008年に東京オペラシティアートギャラリーから全国 4つの美術館を巡回した大規模な回顧展「蜷川実花展ー地上の花、天上の色ー」では、のべ18万人の観客を動員しました。また、『さくらん』(2007年公開)では長編映画初監督を務め、第57回ベルリン国際映画祭と第31回香港国際映画祭の正式出品特別招待作品となるなど、国内外で評価を得ました。続いて2012年には映画監督として2作目となる『ヘルタースケルター』を発表、2012年度新藤兼人賞を受賞。2014年には、芸術文化における幅広い見識から2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任しました。また2016年3月19日〜5月8日に台北当代芸術館で開催された個展「蜷川実花展」は、同館の入場者数記録を大幅に更新する約13万人の入場者数となり、大好評を博しました。

  • installation view from "Everlasting Flowers 2" at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
  • installation view from "Everlasting Flowers 2" at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
  • installation view from "Everlasting Flowers 2" at Tomio Koyama Gallery, 2006 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery