加藤美佳は1975年、三重県生まれ。1999年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業後、2001年同大学院修士課程修了。同年、五島記念文化賞美術新人賞を受賞しました。現在三重県を拠点に制作活動を行っています。
小山登美夫ギャラリーでは2000年、2006年に加え、2024年6-7月にも個展を行います。
その他の主な展覧会として、2001年水戸芸術館で個展「クリテリオム48」、2001年アイオワのデモイン・アート・センターから始まったグループ展「My Reality ? Contemporary Art and the Culture of Japanese Animation」は、ニューヨークのブルックリン美術館他全米を巡回。「CASINO 2001」(2001年、SMAK、ゲント、ベルギー)、村上隆キュレーションによる「ぬり絵」(2002年、カルティエ財団現代美術センター、パリ)、「絵画新世紀」(2003年、広島市現代美術館、広島)、「ジャパン・ライジング」(2003年、パームビーチICA、フロリダ)、「六本木クロッシング」(2004年、森美術館、東京)、「オフィッチーナ・アジア」(2004年、ボローニャ近代美術館からイタリア巡回)、「ベリー・ベリー・ヒューマン」(2005年、豊田市美術館、愛知)、「アイドル!」(2006年横浜美術館)などに出展。2005年には、ロンドンのWhite Cube /Jay Joplingでも個展を行いました。
活動初期、加藤は自身で作った粘土人形を写真で撮影し、それを元に油彩で描かれた少女像は、儚く力強く、驚くほど微細に筆致 を重ねて表現され、鮮烈なデビューをとげました。2006年弊廊での個展では愛猫の死をきっかけに新たな表現への転換をみせますが、その後制作活動を一旦中断します。
しかし加藤は、三重の小さな林の中に住み、家族、飼い犬との生活の中で目にし感じたことを、時を重ねながら自らの中に熟成していきました。2024年の個展では生活や心情の変遷とともに変化を遂げた新作の写真作品と、絵画などを自作のテーブル台の上に展示、発表します。再び制作に向かう中で、自然を生物を家族を愛し、慈しみの視点を長い時を重ねてまるで生命の起源をあらわすような世界観で再び前に進んでいきます。
1975年 三重県生まれ
1999年 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
2001年 愛知県立芸術大学院美術研究科油画専攻修了
五島記念文化賞美術新人賞受賞
2004年 「六本木クロッシング」展インターナショナル・アドバイザリー・ボード賞
個展
2024 | 小山登美夫ギャラリー六本木、東京 |
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2006 | 小山登美夫ギャラリー、東京 |
2005 | White Cube、ロンドン、イギリス |
2001 | 「クリテリオム48」水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城 |
2000 | 「カナリヤ」小山登美夫ギャラリー、東京 |
グループ展
2023 | 「MOTコレクション: 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」東京都現代美術館、東京 |
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2021 | 「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」原美術館 ARC、渋川、群馬 |
2018 | 「現代美術に魅せられて-原俊夫による原美術館コレクション展」後期、原美術館 |
2017 | 「アートのなぞなぞー高橋コレクション展 共振するか反発するか?」静岡県立美術館 |
2016 | 「高橋コレクション マインドフルネス!2016」高知県立美術館、高知 |
2015 | 「タグチヒロシ・アートコレクション パラダイムシフト てくてく現代美術世界一周」岐阜県美術館 「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」東京オペラシティーギャラリー、東京 |
2014 | 「マインドフルネス! 高橋コレクション展 決定版 2014」名古屋市美術館、愛知 「開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 クロニクル1995-」東京都現代美術館 「美少女の美術史」青森県立美術館;静岡県立美術館;島根県立石見美術館 「タグチ・アート・コレクション たぐ展☆」松本市美術館、長野 |
2013 | 「Wonderful My Art 高橋コレクションの作家たち」河口湖美術館、山梨 |
2011 | 「高橋コレクション日の出 オープニング展覧会 リクエストトップ30 -過去10年間の歩み」TABLOID GALLERY、東京 「GLOBAL NEW ART —現代アートをもっと楽しむために—」損保ジャパン東郷青児美術館、東京 「中之島コレクションズ 大阪市立近代美術館&国立国際美術館」国立国際美術館 、大阪 |
2010 | 「絵画の庭─ゼロ年代日本の地平から」国立国際美術館、大阪 「Trans-Cool Tokyo - Contemporary Japanese Art from MOT Collection」シンガポール美術館、シンガポール |
2009 | 「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」愛知県美術館、名古屋/名古屋市美術館、愛知 |
2008 | 「原美術館コレクション」原美術館、東京 「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」霧島アートの森、鹿児島;札幌芸術の森、北海道;新潟県立近代美術館;秋田県立近代美術館;米子市美術館、鳥取;愛媛県美術館 「サヴァイヴァル・アクション ―新収蔵作品を中心に」東京都現代美術館 |
2007 | 「原美術館コレクション」原美術館、東京 |
2006 | 「アイドル!」横浜美術館、神奈川 |
2005 | 「ベリー・ベリー・ヒューマン」豊田市美術館、愛知 「Rising Sun, Melting Moon」イスラエル美術館、エルサレム、イスラエル |
2004 | 「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」森美術館、東京 「メディアリーナ」The Govette-Brewester Art Gallery、ニュープリムス、ニュージーランド 「オフィッチーナ・アジア」ボローニャ近代美術館、イタリア(イタリア3ヶ所巡回) 「Fiction.Love - Ultra New Vision in Contemporary Art」台北當代藝術、台湾 |
2003 | 「girls don't cry」パルコミュージアム渋谷、東京 「絵画新世紀」広島市現代美術館、広島 「Japan Rising」Palm Beach Institute of Contemporary Art、レイクワース、アメリカ |
2002 | 「ぬり絵」カルティエ財団現代美術センター、パリ、フランス 「フラジャイル・フィギュアズ」パレットクラブ、東京 |
2001 | 「My reality- Contemporary art and the Culture of Japanese Animation」2004年までアメリカ巡回:デモインアートセンター、アイオワ;ブルックリン美術館、ニューヨーク;現代美術センター、シンシナティ;タンパ美術館;シカゴカルチュアルセンター;アクロン美術館;ノートン美術館、パームビーチ;グラス美術館、タコマ;ハンツビル美術館 CASINO 2001 S・M・A・K、ゲント、ベルギー |
パブリックコレクション
ゲント現代美術館
東京都現代美術館、東京
国立国際美術館、大阪
原美術館 ARC、群馬
高橋龍太郎コレクション
タグチ・アートコレクション
森美術館、東京